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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100

コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_00073736.jpg
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テディベアさんがしげしげと見つめているのは・・・フィルムですね。
感度ISO100の常用感度白黒フィルム、MARIX BLACK&WHITE FILM 100です。

マリックスフィルムは、2021年秋より低価格の国産フィルムブランドとして登場しました。
自社生産はしておらず、基本的にOEM供給です。

昨年、初めて使いましたが、まだレビューポストを書いてなかったのに気が付きました。
遅ればせながら、レビューしてみようと思います。



コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_00074093.jpg
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このフィルム、一言で言えば『コストカットに徹したフィルム』ですね。
金属ではなく、プラスチックのパトローネを使っているフィルムって初めて見ました。
最初の数コマが漏光するという噂もありましたよ、金属パトローネより強度が低いのでしょうか。



コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_10093616.jpg
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MARIX BLACK&WHITE FILM 100、ネット販売限定の『エコパック』です。
箱もパトローネケースも無し、安っぽいです。(-_-;)

フィルムの箱って様式美だと思うんですよ、お酒のラベルや煙草の箱と同じです。
コダックなら黄色、富士なら青、イルフォードなら白、アグファなら赤・・・フィルム会社の個性があります。
同じブランドでも感度ごとに違うデザインの箱もあり、そこが楽しいと思います。

このMARIXのパッケージはコストカットの極みですね、感度や撮影枚数はチェックマークで区別。
実用的にはこれで十分なんでしょうけど、なんだかなあ、って感じです。
こういう事務的なパッケージだと、「お~し、写真撮るぞ~」と言う撮影モチベーションは上がらないなあ。(-_-;)

でもMARIXのウェブサイトを見ると、一般的な箱入りタイプも販売しているようですね。
さすがに評判が悪いので、併売しているんでしょう。
ちなみにお値段は安っぽいエコパックが900円、箱入りタイプが1,100円です。



コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_09242678.jpg
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コスト削減は、フィルムそのものにも及んでいます。
パーフォレーション部分がのっぺらぼう、メーカー名もブランド名も、コマ番号すらありません。
ちなみにプラスチック製パトローネに起因する漏光はなかったです。



コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_09242412.jpg
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こちらは一般的なフィルムの例です・・・Kodak Professional T-MAX 400のネガです。
フィルムの製造会社やブランド名、コマ番号もちゃんと入っています。

上のMARIX 100とKodak Professional T-MAX 400、どちらも撮影した機材は同じです。
どちらもNikon F3、Ai Nikkor 50mm f/1.8Sで撮影し、Rodinalの1:200希釈静止現像です。

この二種類のフィルムを比べてみると・・・
ISO100のMARIX 100の方が、ISO400のTMYよりハイコンで階調性が悪いです。(-_-;)

一般的に言って、常用感度フィルムが高感度フィルムに階調性で負けるって考えにくいです。
しかもこのTMYは、12年前の2013年の12月に賞味期限切れしてます。(;・∀・)

でも21世紀になって出て来たフィルムは、いずれもハイコントラストなんですよ。
デジタルからフィルムに入った人々には、ハイコンなフィルムが受けるのかもしれません。
私はACROS 100とかKentmere 100とか、軟調なフィルムが好きです。

MARIX 100、さすがに粒状はISO100だけに滑らかですね。
MARIX BLACK&WHITE FILM 100の作例は、私のフィルム写真ブログにたくさんあります。
Kodak Professional T-MAX 400の作例も、かなりポストあります。



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このMARIX BLACK&WHITE FILM 100の正体は、FOMA社のFomapan 100だそうです。
FOMA社はチェコのフィルムメーカーで、Fomapan 100 Classicは私もかつて使ったことがあります。
一言で言えば、「階調って何、それ美味しいの?」って印象の『ハイコン癖ツヨフィルム』でした。

ネガフィルムのくせに、リバーサルフィルムのようにラチチュードが狭くて露出に気を使いました。
階調が硬く、シャドウがすとーん一気に落ち込み、ハイライトは飛んでしまいます。

乳剤面は傷つきやすく、カーリングがひどくてスキャンしにくい、いかにも『旧共産圏でござい』って感じの品質でした。
Fomaを使うと、KodakやIlford、富士などの西側世界のフィルムがいかに優秀か、よくわかります。
でもFomapanには優等生にはない不良の味わいがあって、愛好者が多いのも理解できます。

Fomapan 100 Classicで撮った写真の作例は、私のフィルム写真ブログにありますが、たった6ポストです。
そのトーンの硬さに辟易して、リピートしなかったんですね。

MARIX BLACK&WHITE FILM 100は、Fomapan 100 Classicをやや大人しくした感じです。
Fomaの遺伝子は濃厚で、シャドウは潰れ気味、ハイライトも飛び気味、ハイコントラストです。
ただし粒状はFomapan 100 Classicより滑らかです。

このMARIX 100、3本買って2本はすでに撮影済み。
昨年12月に最後の1本を再びNikon F3に装填し、シャドウ潰れの救済のため、ISO100ではなくISO64に設定して撮影。
現像はいつも通りのRodinal 1:200希釈60分静止現像、なかなか良い結果が出ましたよ。↓



コストカットに徹したフィルム - MARIX BLACK & WHITE 100_d0353489_08405895.jpg
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基本的にハイコントラストな性格は変わりませんが、オーバー露出でかなり改善されました。
シャドウのトーンが豊富になり、かといってハイライトも飛ばずに残っている印象です。
粒状は超微粒子と言うわけじゃないですが、結構滑らかな印象です。

MARIX BLACK & WHITE FILM 100、公称ISO100ですが、減感してISO64で撮るのがお勧めのようです。
安っぽいネット専用パッケージでも良いなら、お値段も安いです。
すでに私のフィルム写真ブログでも、ISO64で撮った写真をご紹介しておりますので、ご覧ください。^^

ちなみにNikon F3は、フィルム装填後、最初の2枚はシャッター速度1/80秒固定になります。
プロ仕様カメラなので最初の2枚は捨てカット、と言う扱いなんだと思います。
でもケチな私は、1/80秒で撮れるように絞を調節して2枚多く撮影し、38枚撮影しました。(;・∀・)





愛知県みよし市にて
NOTHING Phone (3)
Pentax K200D & Pentax FA77mm F1.8 Limited 6枚目のみ
Adobe Lightroom Classic



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Commented by ultimate-voyager at 2026-01-06 05:25
おはようございます ‼️
デジタルカメラの値段が順調にどんどん上がってきて、もうカメラを買えないと思う人はたくさんいるのかも。そんな人は環境さえ整えば、もしかしたらフィルムカメラの方が魅力的に映るかもしれないですね。質のいい値段の安いフィルムがまたたくさん登場して、ラボも増えて、スキャナーも販売されたら......。
かなり条件がそろわないと非現実な妄想で終わりますね😅
ネガで見ても、T-MAXの方が奇麗なネガになっていますね。
Commented by getteng at 2026-01-06 05:56
blackfaceさん
友人にF2,F3他を借りて撮ってみましたが、目が悪くなりピント合わせがうまくいかず、返却しました。
AFのフィルムカメラで推薦できるものはありませんか。
Commented by j-garden-hirasato at 2026-01-06 06:43
現像フィルムに、コマ番号は入っているものだと思っていましたが、
そうではないフィルムもあるのですね。
そこまでコストダウンとは、
何か愛おしくなりませんか?(笑)
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 08:57
ultimate-voyager さん、こんにちは。
デジタルカメラ、高くなりましたよね、普及機は姿を消し高価格上級機ばかりになりましたよ、メーカーも利益確保を考えると仕方がないのかも。
若い人の間では、フィルムカメラがちょっとしたブームですね、エモいんだそうです。☺️
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 09:02
getteng さん、こんにちは。
昨年Rollei 35AFが発売されましたが、16万円とバカ高いですし、AFの信頼性もイマイチのようです。
AFにこだわるなら、ヤフオクで国産コンパクトAFカメラを買うのがお勧めかも、でも目測機のRollei 35の方が幸せになれますよ。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 09:05
j-garden-hirasato さん、こんにちは。
私もコマ番号の入っていないフィルムには驚きましたよ、焼き増しすることは考慮されてないのかも。(汗)
同価格帯ならKentmere 200の方が競争力がありそうです。
Commented by cut-grass93 at 2026-01-06 09:11
へー、マニアックな人のために
いまも製造販売されているんですね。
驚きました。
という私も実は、フィルム用カメラを
まだ捨てられなくて持っています (^^)/
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 09:21
cut-grass93さん、こんにちは。(^^)
若い人たちの間では、レコード盤やフィルムカメラが流行ってるんだそうです、綺麗すぎないのに萌えるようです。
写真を撮ったど〜って実感するのは、やはりフィルムの方が上なので、いまだにフィルムでも撮影しているんです。(^^)
Commented by h6928 at 2026-01-06 09:26
先日、エクステンダーを買いに行った時、
参考までに動かなくなった70Dの修理が可能かどうか訊いてみたところ、
既にメーカーさんで修理受付期間を過ぎているからダメ・・・・とのことでした。
デジカメって、フラッグシップ機であっても同様な期限が設定してあるのなら、
バカ高いお金を払っても期限が過ぎたらただのジャンク、とすればお先真っ暗な気もしますね。
下取りが効くうちにどんどん乗り換えていくのが正解なのかなぁ。
とすれば、最初からメカだけで動く安いフィルムカメラを選ぶって言う手も有りですよね。
そしてこういった癖強のフィルムで撮るのも趣味人向けには合っていそう(^▽^)/
写真を始めたころのわくわく感が蘇りそう。
Commented by keitan0326 at 2026-01-06 09:38
遅ればせながら新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
殺人的スケジュールの年末年始、やっとゆっくりしています。
とりあえずはご挨拶まで。

今年も素晴らしいお写真の数々、楽しみにしています。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 09:55
星の小父さま、こんにちは。(^^)
電子回路のあるカメラは、フィルムカメラでも使えなくなることが多いですよ、その点古い機械式カメラはいまだに現役続行してます。
レンズは資産ですがデジタルカメラは消耗品、3年くらいで売り払い、新製品にリプレイスすることにしています。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 10:01
keitan0326 さん、明けましておめでとうございます。(^^)
今年もよろしくお願い申し上げます。
殺人的スケジュールの年末年始でしたか、お子さんたちが帰省してきたのかな?
うちはいつもと変わらぬ平常運転でした。
Commented by jikomannte at 2026-01-06 10:16
小さ目のライトボックスなら、私もまだ持っていますが、
デジタルになって、使わなくなりましたので、懐かしい気がします。
これにペンタックスの5倍ルーペを使ってリバーサルフィルムを
チェックしていたのを思い出します。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 10:26
純さん、こんにちは。
ライトボックスで見るリバーサルフィルム、美しいですよね。
でも現像代が高価なので、自家現像できるモノクロームネガしか使わなくなりました。(T_T)
Commented by pothos9070 at 2026-01-06 14:51
こんにちわ~🎵
いろんなフィルムの味わいってあるのですね。
そういやこのごろ、フィルム自体を見てないなぁ。
パトローネがプラスティックってのは初めて知りました。
共産圏の不良の味わい…なんとなく分かります(*'ω'*)
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 14:55
ポトスさん、こんにちは。^^
フィルムはそれぞれ個性豊富ですね、デジタルのセンサーと異なり、とっかえひっかえ楽しめるのがメリットですね。
私もパトローネがプラスチック製って初めて見ましたよ、コマ番号すらないとはね、コスト削減ここに極まれり。
Commented by iwamoto at 2026-01-06 14:57
パーフォレーションが無いのですか。 画期的ですね。
でも、まぁ、こういうのが趣味の世界ですよね。
デジカメだと、ヨーイドンが大体揃ってしまうので、違う角度から写真を考えないといけないのでしょう。
しかし、収斂されていることろは、何を撮るかということになるのでしょうね。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-06 16:24
iwamoto師匠、こんにちは。^^
のっぺらぼうのパーフォレーション、白黒ネガフィルムをカラーフィルムと間違えられてC41で現像された時ぐらいしか見たことないです。
それにしてもフィルムは高くなりましたよ、135判はまだしも、120判はなかなか使えなくなりました。
Commented by umi_bari at 2026-01-07 07:39
最新のフィルム事情をありがとうございます。
丁寧な解説にバグースです。
アラック、初めてのカメラは、53年前の
アサヒペンタックスSP-Fでした。
天体写真でしたので、トライXでした。
教員になってからは、フジのポジフィルムでしたが、
今ではとんでもない値段になって買えません。
Commented by blackfacesheep2 at 2026-01-07 15:39
アラックさん、こんにちは。^^
おお~、Pentax SPFをお使いでしたか、私が最初に買ったカメラも同じくSPF、55mm F1.8が開放測光で使えるのがミソでした。
ポジフィルム、今はフィルムそのものも高価だし、現像代はさらに高価、私もさすがによう使いません。(-_-;)
by blackfacesheep2 | 2026-01-06 05:00 | Hardware | Comments(20)