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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

国際芸術祭「あいち2025」 - 冨安由真、瀬戸市

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白っぽいもので覆われた食卓と椅子。
この白っぽいものは砂キラと呼ばれ、瀬戸の鉱山で珪砂を精製する過程で寄り分けられた不純物なんだとか。



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ここは瀬戸市のアーケード商店街の一つ、銀座通り商店街です。



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銀座通り商店街の中を歩いていくと、将棋の藤井聡太くんの垂れ幕が。
瀬戸市は藤井聡太くんの地元ですもんね。
その垂れ幕の右下に見える全面ミラー貼りのショーウィンドウが今回のお目当てです。



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かつて八百屋だったこの場所は、ポップアップショップと呼ばれているようです。
砂キラに覆われた世界に変貌していました。
ここは国際芸術祭「あいち「の瀬戸市内まちなか展示、冨安由真さんの作品、《The Silence (Two Suns)》です。



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振り返ってみると、入り口の向こうに見える現実が、この空間とはパラレルな異世界に見えました。



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ところどころに瀬戸の磁器土でつくられた花が散らばっています。



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焼成前の状態であるこの土製の花は非常に脆く、時間とともに崩れ、やがて砂キラの山と一体化していきます。



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照明が時々シュールな色に変わります。



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人の気配が感じられない廃墟のような空間は、争いの絶えない私たちの現状の先にあり得る、終末的世界なのかも。



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次の目的地に向かう途中に見つけた原爆型トマソンのバリエーション。
瀬戸市は路上観察が楽しい街です。





愛知県瀬戸市朝日町6 銀座通り商店街ポップアップショップにて

Commented by iwamoto at 2025-10-05 05:49
3の右下の店舗の内部が4a、4bですよね?
頭の中で構築できませんが、ハーフミラーのシートが貼ってあるのでしょうか。
インスタレーションは、写真で説明するのが難しいですね。
Commented by ruribitaki_pata2 at 2025-10-05 07:54
白化し崩れゆく白い花々が
商店街のかつての賑わいの残滓のようで、
物悲しくもありますね。
Commented by j-garden-hirasato at 2025-10-05 07:59
ん~ん、郷愁を誘うアーケード街ですね。
シャッターが多いですね。
その一角、八百屋さん跡がアート会場ですか。
シュールな作品ですね。
個人的には、好きな作風です。
この膨大な花を、ご自身で作られたのか…。
考えただけで、クラクラしてきます(笑)。
Commented by getteng at 2025-10-05 08:42
blackfaceさん
トマソン物件の収集も面白いかも。
それにしても、凄いゲイジュツをやっていますね。
Commented by h6928 at 2025-10-05 08:57
アーケード商店街というと、
ボクくらいの昭和の子には「お町」の華やかさを思い浮かべますが、
今や寂れた印象の方が濃くなっちゃいましたね。
お町に連れてってもらえる時の喜びって、特別感あふれるほどのウキウキでした。
今はアーケード商店街も田舎では見られなくなってしまい、絶滅種です。
藤井聡太7冠の出身地・・・・なるほど、天才棋士はこんなところでも貢献しているんですね。
それに、この砂上の楼閣風アートも心に沁みるものがあります。
栄枯盛衰、諸行無常、古希を過ぎるとそんな言葉が身近になるものです。
Commented by unjaku at 2025-10-05 09:36
おはようございます。
私は、アーケード街も作品の一つ?なんて
勘違いをしました。入口そのものが、廃墟の中に
建っているような気がしたのです。

白い花の廃墟のような空間もまた奇妙な錯覚を
起こさせてくれました。
作品そのものが現実で、ミラーの向こう側が虚構の世界?

Commented by Yuko_PHL at 2025-10-05 10:20
昔ながらの、味がある商店街ですね。こうやってコラボしないと生き残れないのかもしれません。シンプルで人のいないインスタレーションと、人のいなくなっていく地方都市の様子とのリンク?があるのでしょうか。色々考えてさせられますね。
Commented by jikomannte at 2025-10-05 10:23
愛知は、アートしていて羨ましいです。
福岡も年一位で、こんな展示をして欲しいですね。
名古屋在住の頃、銀座通り商店街は散策したことがあります。
Commented by harupita at 2025-10-05 10:46

こんにちは

 八百屋だった場所での展示・・
瀬戸市内まちなか展示・・寂れいる瀬戸の銀座通り商店街に
似合っているような気もするけれど複雑です。
藤井聡太くんの大ファンでもあるので
瀬戸はわりと行くのですが銀座通りは閑散としていますね。

散らばる粘土の花も色もなく崩れていく運命ですね。
Commented by pothos9070 at 2025-10-05 15:48
こんにちわ~⭐
こういう芸術って終わったら土に還るんですね…
残るのは写真だけ。。。。
なんか勿体ないような、これでいいような(´ー`)
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:34
iwamoto師匠、こんにちは。^^
あまりよくわからないかもしれませんが、ハーフミラーのシートのようでしたね、内部の照明によって見え方が変化してました。
本当は動画が一番理解しやすいと思うのですが、ブログは基本的にスティル写真媒体ですよねえ、YouTubeとは違います。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:35
ルリビタキさん、こんにちは。^^
なるほど、白化し崩れゆく白い花々は商店街のかつての賑わいの残滓。
おっしゃる通りですね、この場所でこのインスタレーションをやっている理由がよくわかるような気がします。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:37
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
瀬戸市の銀座通り商店街は、同じ愛知県のアーケード商店街の大須や円頓寺に比べると、荒廃してますね。
アーティストって、単調な作業を延々と続けられる才能を持った人々のことを言うのかもしれません。(;・∀・)
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:38
getteng さん、こんにちは。^^
瀬戸市には様々なトマソン物件がありますね。
かなり涼しく快適になって来たので、瀬戸市でアイトリ再訪を兼ねてトマソン撮影に行って来ましょうかねえ。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:40
星の小父さま、こんにちは。^^
アラコキな我々世代でアーケード商店街は懐かしい街の風景でしたね、私が育った小学校の近くにもありましたよ。
藤井七冠は、瀬戸市では抜群の人気を誇っていますね、彼のおかげでかなり町おこしができてるような気がします。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:43
unjaku さん、こんにちは。^^
おっしゃること、よくわかります・・・この古びたアーケード商店街でのインスタレーションだからこそ、訴求力が大きいのかも。
建物の内側と外側、どちらが実像で虚像なのか・・・鑑賞する側の心の問題でいかようにも感じられそうです。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:45
Yuko_PHL さん、こんにちは。^^
昭和がそのまま生きている商店街ですね、週末になるともう少し人出がありますが、ウィークデイは本当に錆びれてますね。
このインスタレーションは、モダンで人々が行き交う都会で行ってもあまり訴求力がないでしょうね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:46
純さん、こんにちは。^^
あいちトリエンナーレ、3年に一回の芸術祭で、特にこのまちなか展示は本当に面白いですね。
おお、瀬戸市の銀座通り商店街は散策したことがありますか、時間の流れが緩いですから、そのころとあまり変わってないでしょうね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:48
葉流さん、こんにちは。^^
銀座通り商店街は何回も歩いています、ここがまだ八百屋だったころも知ってますよ、廃業してしまったんですね。
今回のアイトリ、瀬戸市と言う窯業の町の性格をしっかりと活用した作品が多くて見ごたえがありますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-05 19:50
ポトスさん、こんにちは。^^
会期が終わったら土に還るアート、儚いですね、日本人好みかもしれません。
そういや、昔の大映映画の『大魔神』も、散々暴れた後は、再び埴輪に戻り、土くれになっていったのを思い出しました。
by blackfacesheep2 | 2025-10-05 05:00 | Art | Comments(20)