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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

国際芸術祭「あいち2025」 - panpanya

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ぶら下げられた漫画たち・・・



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ここは瀬戸市の末広町商店街。
国際芸術祭「あいち2025」のまちなか展示が行われています。



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ガラスに描かれた文字は・・・旅館?



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ここは旅館「松千代館」です。
昔から陶器産業が盛んな愛知県瀬戸市の中心市街地の「せと末広町商店街」にあります。
この建物は大正4(1915)年、荷馬車を引く馬の蹄を直す「蹄鉄屋」として今の場所に建設されました。

大正後期に「松千代館」として陶磁器の運搬業に関わる商人の方々が利用する旅館になりました。
その後、流通の変化に伴い旅館としての役割が減少、1998年以降は空き家へ。
その時々で、地域の方に商店街のイベントや古民家ギャラリーとして活用されてきました。



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今回の国際芸術祭「あいち2025」で、瀬戸市内のまちなか展示の会場になりました。



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古い商人宿の雰囲気、いまだに濃厚に残っています。



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この松千代館では、panpanyaさんの作品『何物』が展示されています。



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panpanyaさんは、神奈川県生まれですが、生年・性別など不詳の謎の漫画家です。
2013年に漫画家デビュー、シンプルな線で描かれたキャラクターたちが、現実世界と少しズレた場所へ迷い込んでいきます。
かつての漫画雑誌『ガロ』の作家たち、つげ義春や花輪和一などの世界観を今風にした感じでしょうか。

窯道具を積み上げた「窯垣」と呼ばれる塀、路地裏に唐突に現れる製陶所、どこかの工場でつくられた碍子、
シワ加工した紙を挟んで積まれた皿、絵付けに使われていた転写紙、やきものの型をつくるための石膏を入れる紙袋・・・。
瀬戸市のまちなかのあちこちにあるこうした景色やものを題材として、この世に1冊だけの手製本をつくり上げました。

panpanyaさんのシュールで脱力系の作品、大いに気に入りました。
今度、瀬戸のラーニングセンターに行ってゆっくりと鑑賞してこようと思っています。



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瀬戸市の末広町商店街、平日はがら~んとしていましたね。
松千代館の付近も、誰もいない時間が多かったです。



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松千代館のある末広商店街には赤錆物件が多数あります。
これは廃業した映画館・・・この映画館、赤錆好きの人にはこたえられないお宝です♪






愛知県瀬戸市末広町3丁目3 松千代館にて

Commented by ultimate-voyager at 2025-10-03 08:56
おはようございます ‼️
歴史の重みを感じるような味わいある建物ですね。
何ともいえない重々しい雰囲気だけど
何となく古き良き時代を感じる様な感じないような
うーん......日本人だから、波長が合うのかも😅
Commented by getteng at 2025-10-03 09:02
blackfaceさん
「あいち2025」の会場って、数が多そうですね。
貴県には優秀な芸術員が多いのかも?
現知事や前市長のセンスではないですよね?
Commented by h6928 at 2025-10-03 09:17
瀬戸市末広町ですか。大正初期からの建物が残っていたりする
レトロな商店街・・・・懐かしい匂いがします。
そこにさりげなくちりばめられた芸術作品、
いかにも「これが芸術だぞ!」という力みもなく、自然体でおかれているのがイイです。
謎の漫画家・panpanyaさん、興味津々です。
実際にここに行って、じっくりと読んで鑑賞できたらもっと好きになりそう。
蹄鉄屋という職業が町中で成立した時代の建物って、もう立派な文化遺産ですね。
Commented by 3740s at 2025-10-03 09:22
おはようございます。

渋さ増す古民家風建物と寂しい商店街に郷愁を感じます。
いつまでも残ってほしい風景ですが・・・・。
Commented by jikomannte at 2025-10-03 09:30
瀬戸市の末広町商店街、昭和とかそれ以前の佇まいが
凄いですね。
愛知県の奥深さを感じます。
Commented by iwamoto at 2025-10-03 11:28
不案内な分野はたくさんありますが、マンガの世界、全く詳しくないです。
ガロのあの時代は大体分かりますが。 あのマイナーな響きが・・・。
それの現代版と言うならば、ある意味、サラッとしてるのかもしれませんね。
一本の線が、サッと引ける人が羨ましいです。
わたしの線は、不鮮明不明瞭・・・。
Commented by pothos9070 at 2025-10-03 15:37
こんにちわ~w
まちなか展示、いいですね。
こちらの元町高架通でも以前は展示があったのに
今は耐震補強工事で入れません。
つげ義春の漫画はちらっと見たことがありますが
見てると息がしにくくなったのを覚えています💦
瀬戸の町の商店街、私も歩いてみたいものです(^-^)
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:23
ultimate-voyager さん、こんにちは。^^
蹄鉄・・・交通手段がお馬さんだった時代からあるお店ですから、古いですよねえ。
私が子供のころは、まだこういう和の情緒がそこら中にありましたが、今や絶滅危惧種ですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:25
getteng さん、こんにちは。^^
あいちトリエンナーレのまちなか展示、毎回面白い場所を探してくるもんだと感心してますよ。
正規の美術館で展示される作品よりずっとインパクトがあるし、面白いものが多いです。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:29
星の小父さま、こんにちは。^^
瀬戸市の末広町商店街、昭和が残るアーケード商店街ですね、panpanyaさんの不思議な作品と相性が良いです。
古い旅館とシュールな漫画の取り合わせを考え着いた学芸員さん、センスがありますねえ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:31
3740sさん、こんにちは。^^
瀬戸市は、愛知県の中でもまだアーケード商店街が元気なので有名ですね。
無くなりそうで無くならない、しぶとい生命力を持ってますよ。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:32
純さん、こんにちは。^^
瀬戸市の末広町商店街、基本的には昭和がそのまま残ってますね。
写真好きな人にはたまらない街角です。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:35
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
私は昔はかなりマンガの世界に詳しかったんですよ、でも結婚してからは縁遠くなりましたねえ。
ガロの漫画と言うと癖ツヨで、今のアニメファンたちの好みとは相容れない作品が多かったですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-10-03 18:39
ポトスさん、こんにちは。^^
つげ義春の漫画は嫌いじゃないですが、読むときは一種の覚悟が要りましたね。
瀬戸市、面白いところですよ、ぜひお越しくださいな、ご案内しますよ、瀬戸焼きそばと言うB級グルメもあるし、猫ちゃんも多いです。^^
by blackfacesheep2 | 2025-10-03 05:00 | Art | Comments(14)