ブログトップ | ログイン

Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市

国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10523051.jpg
1

廃業した銭湯の中で淡く光るガラス板・・・中には植物たちが閉じ込められています。
これは国際芸術祭「あいち2025」の「瀬戸市まちなか」展示の一つ、佐々木類さんの《忘れじのあわい》です。
瀬戸の古民家で使われていたガラスやガラス会社に残っていたガラスを用いたものだそうです。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10523715.jpg
2

この銭湯は旧・日本鉱泉で、大正期に建てられ2021年に閉店した銭湯でした。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10524354.jpg
3

昔懐かしい銭湯の脱衣場・・・大きなタイル絵があるあたりが焼物の街らしいです。
ほのかに青緑色に光る浴室が幻想的でした。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10524633.jpg
4

懐かしい下足箱・・・昭和育ちの心に刺さりました。
ここの展示はかなり暗くて、中に入った時は何も見えず、戸惑いました。
でも、この暗さの中で作品鑑賞をするのが歴代の「アイトリ」の伝統かもしれません。

新しく手に入れたPixel 10、超広角・広角・望遠カメラの三眼になりました。
超広角・広角カメラはPixel 9よりセンサーサイズや画素数が劣化しましたが、意外に暗所にも強いです。
Googleのカメラは、物理的なスペックをソフトウェアチューニングでカバーしてしまうようです。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10525527.jpg
5

佐々木類さんは、瀬戸の暮らしに結びついた植物を地元の人々とともに採取したそうです。
時代の変遷や環境の変化を経て、いまなお生息する植物を封じ込めたガラス作品たち。
かつて銭湯を利用した人々の記憶が残る浴室で幻想的に浮かび上がります。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10530021.jpg
6

かつて地元の方々が集う場であった浴室に、土地の記憶を宿す植物が美しく浮かび上がっていました。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10530760.jpg
7

かつて瀬戸市には、窯業に従事する肉体労働者の方がたくさんいました。
一日の仕事が終わって、銭湯で汗を流して帰宅する人々も多かったのでしょうね。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10525730.jpg
8

脱衣場のガラスドアも幻想的な作品に仕上がっていました。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_07530994.jpg
9

瀬戸市はわが市の隣町の一つなので、今までに数え切れないぐらい訪問しています。
でも、こんな銭湯があったとは知らなかったです。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10531152.jpg
10

「アイトリ」では毎回、愛知県内の地方都市の「まちなか」展示があります。
3年前は常滑と一宮・・・6年前は豊田市、9年前は岡崎、12年前は豊橋でもありましたね。
そのたびに、「こんなところがあったのか・・・」と言う新発見があります。

この「まちなか」展示こそが、アイトリの醍醐味かもしれません。
従来の「アイトリ」は7月末から始まったので、いつも炎天下を汗をかきながらまちなか展示を見て回りました。
今回は9月から始まったので、「まちなか」展示を見るのも楽ですね。



国際芸術祭「あいち2025」 - 佐々木類《忘れじのあわい》瀬戸市_d0353489_10531642.jpg
11

今回の「アイトリ」参加作家のpanpanyaさんの作品が旧・日本鉱泉の裏のコンクリート壁に飾られていました。
panpanyaさんの作品『何物』は、末広町商店街の中にある松千代館にディスプレイされています。
panpanyaさんの漫画はこの日本鉱泉の他の瀬戸市のまちなかにも点在し、現実と非現実が綯い交ぜになった世界が味わえます。





愛知県瀬戸市銀杏木町34 旧・日本鉱泉にて

Commented by ultimate-voyager at 2025-09-29 05:25
おはようございます ‼️
ガラス板の中に閉じ込められた植物の光景
光の色も関係あるかと思いますが
ちょっと不思議な光景ですね。
日曜日は奥さんと温泉街のなかをくるまですすみましたが
ナビがとんでもないコースを案内するので
車が擦りそうな狭い路地に入り込み大変でした
お店の人に他に道はないのかと尋ねたら
お店の人はトヨタの車にお乗りですか?と聞くので
欲話を聞くと、トヨタの車のナビは変な道を案内すると
他のお客さんも同じような人が沢山いるらしくて
トヨタのナビはとにかく最短コースを案内する様です
車が入るような場所ではないコースを案内したりします
車の幅ギリギリの道でした
困ります😤
Commented by iwamoto at 2025-09-29 06:34
目が見えないような所で、スマホで撮影できるなら、
カメラにこだわるのは、頑固な老人たちだ、と言われそうですね。
写真の意味が違う、と言っても、説得力が無さそう。
スマホで、流して撮ることも出来ました・・・。
Commented by j-garden-hirasato at 2025-09-29 07:36
植物がカラスに閉じ込まれた作品、大町国際芸術祭で見たような…。
元・銭湯が会場ですか。
よく壊されずに、残っていましたね。
こういうアートの場としての利活用は良いことです。
Commented by h6928 at 2025-09-29 08:32
元・銭湯の建物でアートを見せるというこの発想が面白いです。
「まちなか」もアートの会場になれる、なんて素敵ですね。
我が地方のあちこちに使われなくなった空き家がたくさんありますが、
こういう活用の仕方もあるんですね。
法律をもっと簡略的な手続きで柔軟に対応できるように変えて行けば
活かせる道は広がりそうなんですが・・・・・。
今度選ばれる某・党の新総裁と、それに乗っかろうとする野党の誰かさんは
そういう方面にも動いてくれる「柔らか頭」が・・・・無さそうですけどね😅
Commented by getteng at 2025-09-29 10:38
blackfaceさん
この施設も素晴らしいですが、同時に、最近のスマホカメラは物凄いことになっていますね。
それにしても、最近のデジカメは高すぎます!
Commented by jikomannte at 2025-09-29 13:49
銭湯の造作、中も外も魅力的ですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:21
ultimate-voyagerさん、こんにちは。^^
淡いブルーグリーンのガラス板、とってもクールでしたね、白く光る植物も涼やかで素敵でした。
昔はGoogle Mapナビがやばかったですね、細い路地を走らされましたよ、そんな細い道があるとは米国生まれにはわからないようです。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:24
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
Pixelはスタンドを用意して空に向ければ、星座写真が撮れてしまうほど、暗いところが得意ですよ。
おおスマホで流し撮りをされましたか、Pixel系だとアクションパンで簡単に撮れるし、長時間露光を使えばブレ写真も撮れますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:28
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
おお、この植物がカラスに閉じ込まれた作品、大町国際芸術祭でもご覧になりましたか。
この銭湯は人気あって惜しまれつつ廃業されたようですね、アートの展示会場としてはすこぶる向いています。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:31
星の小父さま、こんにちは。^^
アイトリでは、廃業した店舗や工場を使って展示をすることが多いですね、キュレーターさんのセンスが良いんでしょうね。
でも廃業した銭湯を使ったのは今回が初めてですね、よくぞこんなに作品に相応しい場所を見つけたもんです♪
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:33
getteng さん、こんにちは。^^
いまや一般人は写真を撮るのにカメラなんか使いませんもんね、スマホばかりですもんね。
デジカメは高価になりましたね。スマホなら2年レンタルで、最新モデルを格安に使えるのでありがたいです。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 14:37
純さん、こんにちは。^^
この道はよく通る道だったんですが、この建物が銭湯だとは全然しりませんでした。
小ぶりな銭湯ですが、豆タイルが美しかったですね。
Commented by pothos9070 at 2025-09-29 16:19
こんにちわ~⭐
懐かしい銭湯♨
かなり最近まで営業していたのがすごいです。
立派でしっかりした建物ですね。
植物はこれ、実物なんですね~
なかなかびっくり。
この下足箱…凝ってるなぁ。
私がかよった大阪市内の銭湯のは、ずっとチープだったと思います。
真っ暗けの中でも大活躍のGooglepixel10くんですね(^-^)
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 16:49
ポトスさん、こんにちは。^^
2021年までは営業していたそうですよ、取り壊されず4年間眠っていた銭湯だそうです。^^
Google Pixel 10、8や9に比べると広角レンズが劣化していますが、ソフトでそう感じさせない見せ方をするとはなかなかのものですね。
Commented by harupita at 2025-09-29 17:19


こんにちは

瀬戸市の古い銭湯をが
展示会場なのですね。
暗いなら私のカメラでは無理なので
こうやって見せて頂き様子がわかります。
植物をガラスの中に閉じ込めてあるのですね。
何とも不思議な雰囲気
下足箱‥・味わいありますね(*'▽')
今回は9月スタートで快適に回れたのですね。
知らない世界が広がりますね。

ホントいろいろな時間の流れが混在していますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2025-09-29 22:14
葉流さん、こんにちは。^^
ここ、本当に暗かったですね、黒い遮光カーテンを掻き分けて入場すると、自分の手が見えなかったです。(;・∀・)
いつものアイトリだと、汗をぬぐうタオル持って「まちなか展示」を回っていましたが、今回は涼しくて楽でした。^^
by blackfacesheep2 | 2025-09-29 05:00 | Art | Comments(16)