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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

菖蒲が咲く諸戸氏庭園

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先日、三重県桑名市に行って来ました。




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お目当ては、この重厚な和風建築とその庭園、『諸戸氏庭園』です。
桑名市在住の友人、I君が「モロト氏庭園:春の一般公開」誘ってくれたのです。



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こちらが諸戸清六氏、明治の『山林王』と呼ばれた豪商です。
父親が事業に失敗し莫大な負債を抱えましたが、米の買い付けを始め、昼夜を問わぬ激烈な働きぶりで、わずか二年ですべての借金を返済。
また、山林のみならず住宅地を買いまくり、ひと頃は渋谷から世田谷まで、他人の地所を踏まずに行けたそうです。

財を成した後も、清六は質素な生活を貫き、決して華美に振舞うことをしませんでした。
しかし、公共事業への投資には力を惜しまず、桑名市の水道施設を独力で設置し、一般に開放しました。
また桑名町内三十箇所以上に消火栓を設けましたが、このような設備は当時大都市を除いて稀なものであり、全国で七番目だったとか。



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旧諸戸清六邸の御殿玄関と車廻しです・・・重要文化財の指定を受けています。
諸戸氏庭園の入口となっています。



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内部にはこんな光蜥蜴も住んでいます。



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この諸戸清六邸には洋館もあり、ここも重要文化財です。



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庭園は和風庭園です。



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赤煉瓦の倉庫もありました。



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この庭園には古い歴史があり、鎌倉時代に庵が置かれたのが始まりなんだそうです。
室町時代に織田家家臣の矢部氏の舘となり、庭園が設けられて「江の奥殿」と呼ばれました。
江戸時代に桑名藩の御用商人であった山田彦左衛門が隠居所として購入し、建物や回遊式庭園を整備して「山田長者屋敷」と呼ばれました。

明治17年(1884年)、当時38歳であった諸戸家当主諸戸清六が購入。
その後、店を兼ねた本邸、御殿や洋館などが建築されて汐入り庭園も追加されたそうです。

現在、諸戸氏庭園は、春の秋の2回だけ、一般公開されています。
特に春の菖蒲が有名です。



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住宅内には入れませんが、庭園を回遊しながら内部を覗くことは可能です。



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菖蒲は満開まで、まだちょっと間がありそうでした。



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諸戸清六邸を囲む赤煉瓦の掘割です。



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各色の菖蒲の向うに見えるのは、江戸時代から続く草庵、『推敲亭』です。
覚々斎原叟の作と伝わる草庵で、三重県指定有形文化財なんだとか。



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煉瓦蔵です・・・三重県指定文化財です。



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この日の午前中は、梅雨らしい曇り空でした。



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最近まで修復工事中だった御殿広間も一般公開されていました。



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一枚目の本邸の玄関に戻って来ました。
提灯には菖蒲と片仮名で「モロト」とデザインされた紋が描かれていました。



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揖斐川に続く住吉浦越しに見た諸戸氏庭園です。
年に2回しか公開されない庭園を見ることができて何よりでした。

梅雨らしい曇天だったせいか、訪れる人は少なめで、フラットな光で菖蒲もきれいに撮れました。^^
I君、誘ってくれてどうもありがとうね♪





三重県桑名市太一丸18 諸戸氏庭園にて
SONY α7c
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
Adobe Lightroom Classic



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Commented at 2023-06-07 06:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by j-garden-hirasato at 2023-06-07 07:06
建物も庭園も、ヨダレものです。
年に2回しか公開はありませんか。
いつか行きたいですねえ。
諸戸清六って、スゴイ人だったのですね。
知りませんでした。
ドラマに出来そうな人物です。
Commented by houbow at 2023-06-07 08:03
こういうところを訪ね歩くのは
体力勝負ですねぇ
情報を探すのも大変
行くのも大変
とるのも大変
Commented by voyagers-x at 2023-06-07 08:44
おはようございます ‼️
重厚感がありますね
威圧感みたいな存在感というか
素晴らしいですね
格式の違いが、歴史知らない人でも何となく感じ取れるみたいな
すごみが滲み出るみたいなオーラがありますね
Commented by h6928 at 2023-06-07 09:10
親が事業に失敗して莫大な負債を残したら、
倅は汲々とした小者で一生を過ごしてしまいがちなのに、
こういう度量の大きな人もいるんですね(゚д゚)!
大金持ちになっても質素倹約で過ごして、公共事業に取り組むなんて、それも見上げたものです。
どこかのお国の総理大臣みたいに親族揃って官邸で大はしゃぎしている小者に聞かせてあげたいお話しですね(^^;)
洋館も立派ですけど、やっぱり日本人なら和の雰囲気の中で寛げたのかな、
なぁ~んて庭園を見ると思えました。
Commented by minton at 2023-06-07 10:15
とんでもない苦労と労働をして築き上げた上に、公共工事を私財で行うとは凄い人です。
富みの集中はけしからんとはいいますが、集注した富を還元し、結果的に後世に残る建造物と凄い庭を残したことも素晴らしいです。
どの写真も素晴らしいものがあふれてますね。
Commented by hazuki27s at 2023-06-07 10:29
おはようございます。
見事な建物ですネ^^
当時は和風と洋風が入り交じった建物が多いように思いますが
このお屋敷も洋館もあり、正にその典型的な建物のようですね^^
今見るとレトロチックな内部に惹かれますが
指定文化財になっているのも頷けますよ!!!
提灯のアヤメ画も、粋な感じがしますし
和風なお庭も素晴しい!!!
ポチ☆彡×2
Commented by iwamoto at 2023-06-07 12:33
桑名といえば、焼き蛤しか知りませんでしたので、検索。
三重県なのですね。 なるほど、白鯨とスチールドラゴンは別のものだとか・・・。

洋館はジョサイア・コンドルなんですね。

いや、このように立派なものが残っているとは、驚きました。
民間のものであるということも、感慨深いです。

空に留まった雲たちは、写真の神様からの贈り物だったかも。
Commented by lapie-fr at 2023-06-07 13:35
桑名も素敵な遺産が残されているのですね
建物は古くても菖蒲の美しさは新鮮

素晴らしい

Commented by pothos9070 at 2023-06-07 15:20
こんにちわw
諸戸氏のお屋敷って六華苑のすぐ近くなんですね。
桑名と言えば六華苑の他はラーメン屋さんしか知らなかったです^^ゞ
お写真、シャドーに深みがあってなかなかシブいです☆
歴史を感じさせますね♪
桑名は息子がいるので、泊めてもらって
ここを見学してみようかな~
(嫌がられるやろな~)
年2回の公開だとタイミング難しそう(^-^)
Commented by harupita at 2023-06-07 17:33

こんにちは
三重桑名にこのような
庭園があるのですね。

「モロト氏庭園:春の一般公開」
見応えのある和風建築とその庭園ですね
諸戸清六氏、明治の『山林王』と呼ばれた豪商なのですね。
全く知識がないですが、莫大な負債を抱えて返済しご自分は質素で
公共事業への投資は惜しまず

素晴らしい方なのですね。
煉瓦蔵・・煉瓦の蔵は初めてです;

曇天のフォト良いですね・。
三重まで行って見られれ良かったですね。
1と7と8が特に好きです。

Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:17
getteng さん、こんにちは。^^
いえいえ、我家は建売住宅の安普請ですから、残すまでのことはないです。(;・∀・)
ご指摘、ありがとうございました、「厳寒」は「玄関」に訂正しておきました、最近この手のミスが多いです。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:20
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
この諸戸氏庭園、初めて訪問しましたが、想像以上に素晴らしい場所でした。
諸戸清六氏、桑名市の発展のために尽力された方ですね、立志伝中の傑物だと思います。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:23
houbowさん、こんにちは。^^
私は写欲が強いせいか、被写体を探し、情報を検索する労力は気にならないタチですね。
情報検索で1回楽しみ、現地の撮影で2回楽しみ、RAW写真編集で3回楽しみます♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:24
voyagers-xさん、こんにちは。^^
明治の山林王だった豪商の邸宅ですから、木材は吟味して使われているんでしょうね。
よく見ると、ケヤキの大きな一枚板だったりして、相当なこだわりを感じさせられました♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:31
星の小父さま、こんにちは。^^
初代諸戸清六さん、不屈の精神の持ち主であると同時に、世のため人のためを考えていた方のようですね。
苦学生の経済的な応援もかなりやっていたらしく、桑名市ではいまだにとても人気のある人です。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:34
minton さん、こんにちは。^^
諸戸清六さんは単なる金儲け手技の商人ではなく、慈善事業化でもあったんですよね。
三重県桑名市の上水道を自力で作って、ただで市民に使わせたとか、スケールが違いすぎます。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:36
葉月さん、こんにちは。^^
さすが山林王のお屋敷だけあって、材木も良材がふんだんに使われており、見ごたえがありました。
菖蒲はちょうど咲き始めたところで、春の一般公開が終わる6月11日ごろが最高じゃないでしょうか♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:40
iwamoto師匠、こんにちは。^^
ジョサイア・コンドルが建てた六華苑は、二代目諸戸清六が23歳の時に建てた洋風建築で、後日ご紹介します。
ここの西洋館は別物で、内部は一般公開されていません・・・撞球場なども残っていて、見せて欲しいんですけどねえ。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:45
らぴさん、こんにちは。^^
桑名市は、徳川家康四天王の一人、本多平八郎忠勝もそのお城に住んでいたことで有名ですね。
東海道沿いに発達した城下町、さすがに見ごたえがありました♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:49
ポトスさん、こんにちは。^^
そうそう、諸戸氏庭園は六華苑に隣接していますね、六華苑は以前訪問してますが、ここはようやく訪問しました。
おお、ご子息が桑名ご在住ですか、6月11日(日)まで一般公開してますよ、ご子息に電話して速攻訪問してくださいな♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 18:51
葉流さん、こんにちは。^^
前からその存在は知っていたのですが、一般公開が年に2回と限られており、なかなかタイミングが合いませんでした。
この諸戸氏庭園は晴れても曇でも美しい、稀有な庭園ですね、今週末の6月11日までやってますよ、お急ぎくださいな♪
Commented by jikomannte at 2023-06-07 19:11
菖蒲の花に関しては、まだまだこれからだったんですね。
年に2回しか公開されない庭園ですか、貴重な瞬間でしたね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-07 19:39
純さん、こんにちは。^^
5月31日の訪問でしたが、菖蒲の花はちょうど咲き始めたところでした。
きっと今はもっとたくさん咲いているのでしょうね。
Commented by blue-salvia3 at 2023-06-08 08:10
黒顔羊さん、またまた凄い記事に感服しています。

桑名にこんな素晴らしい人物が残したお屋敷があるんですね。
行ってみたくなりますが、今週末までなんですね。

私の知人のご先祖様の1人が地域の為に
人が真似出来ないような生涯を捧げると
その子孫は何代も繁栄しますね。
私には遡れる先祖は祖父母までで普通の人です。笑
Commented by goodlifegirl at 2023-06-08 16:08
三重県にこんな所があるんですね。
莫大な負債を二年で返済してしまうとは、人知れない努力をされて素晴らしいですね。
洋館は黄色なんですね。
年に2回の一般公開とはそれは貴重ですね(*´▽`*)
絵画のような立派な庭園!見せて頂き、ありがとうございます。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-08 19:44
青いサルビアさん、こんにちは。^^
諸戸氏庭園、春の一般公開は今週末まで、もしお時間があればぜひご訪問くださいな、ちょうど菖蒲が満開だと思います。^^
おっしゃる通りですね、初代諸戸清六氏のご尽力のおかげで、諸戸一族はずっと反映しているようですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-06-08 19:49
goodlifegirlさん、こんにちは。^^
初代諸戸清六さん、強い精神力の持ち主だったようですね、身を粉にして働いて莫大な負債を二年で返済って驚きです。
この敷地の隣に、二代目諸戸清六さんが建てた『六華苑』という美しい洋館がありますよ、後日ご紹介しますね。
by blackfacesheep2 | 2023-06-07 05:00 | Japanese Landscape | Comments(28)