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「ねえねえ、これ、なあに?」「黒顔羊さんがね、また、ポチリヌス菌の右手人差指痙攣症候群の発作を起こしたんだよ」「あらまー、ポチっちゃったのね、これ・・・」と、相方謹製のベアさんたちが話し込んでおりました。(;・∀・)
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この白い物体は、Motorola moto g52jです。^^私が新たに入手したAndroid OSのスマートフォンです。
というわけで、新機種導入の際の恒例ポスト、『アンドロイドはホニャララの夢を見るか?」シリーズです。フィリップ・K・ディックのSF、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のパクリですね。(;・∀・)
昨年の夏に、サブスマホとして、Motorola moto g31を入手しました。無線機や携帯電話の黎明期に詳しい方なら、モトローラの名前には反応すると思います・・・米国の老舗無線機屋ですね。^^モトローラのスマホは、Google Pixel同様、素のAndroidに近い仕様なので、使いやすいんです。
今回、モトローラのお値打ち案件があったので、サブスマホのmoto g31を上級機種にリプレイスすることにしました。格安SIMのOCNモバイルONEへのMNP特典を活かして、39,800円のmoto g52jを9,949円(税込)で購入しました。モトローラのスマホ、OCNモバイルONEのMNP特典で買うと安いです、普及版のmoto g32は、なんと880円(税込)です♪
MNP(エムエヌピー、Mobile Number Portability)とは、今使っている電話番号を変えずに、他の通信会社に乗り換えられる制度です。
通信会社にとっては、ライバルから顧客を奪うのは新規顧客獲得よりも旨味があるらしく、どこの通信会社もMNP特典を用意しています。
今回MNPに使った電話番号は、かつて楽天モバイルを申し込んだときの新規電話番号でした。この番号で楽天モバイルからIIJmioにMNPし、25,800円のMotorola moto g31を1,980円で購入しました。
そして今回またIIJmioからOCNモバイルONEへMNP、今まで使っていたmoto g31は、某オークションサイトで売却。その売却益12,000円弱でmoto g52jを購入しました・・・なんか、わらしべ長者みたいです。
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右側が私のメインスマホ、Google Pixel 6aです。こうして並べてみると、左のMotorola moto g52j、かなり大きいですね。
デザインテイストも両者はかなり違います。Pixel 6aは、バウハウスっぽいモダンな欧州風味で、微妙なツートーンカラー"Sage"がオシャレです。moto g52jはひらめきのない凡庸なデザイン、光物が目立つアメ車風味です。(;・∀・)
このPixel 6a、昨年の夏にGoogleストアで53,900円で発売されました。auショップに行ったら、同じKDDI系列のpovo 2.0からでもMNP特典を使ってauバージョンを9,800円で買えるとのこと。私はメインSIMがOCNモバイルONE、「使わなければ無料」のpovo2.0をサブSIMとして、Pixel 5aに入れていました。
さらにクーポン2万円分も、下さるとのこと・・・つまり、povo 2.0からauへMNPすると、Pixel 6aがもらえて10,200円儲かります。こんな誘惑をされるとMNPしない選択はなかったですね、気が付けばセージ色のPixel 6aを持って帰宅していました。
そんなわけでpovo2.0からauへMNPしましたが、auを使い続けると毎月の請求が約6,000円とベラボウに高いです。なので、数日後に再びpovo2.0へMNPしました。
これは合法ですが、auのブラックリストに載るので、しばらくはKDDI系とは契約できません。
ちなみにそれまで使っていたPixel 5aは某オークションで約35,000円で売れました。MNP特典を使って安くスマホを手に入れ、旧機種の売却益もある・・・わらしべ長者と言うより錬金術かも。
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Pixel 6aのディスプレイサイズは6.1インチと小ぶりですが、moto g52jは6.8インチと大きいです。ディスプレイはPixel 6aが有機EL、moto g52jはIPS液晶。正面から見るとあまり差はないですが、横から見ると有機ELディスプレイの方が見やすいです。
ちなみに、ホームアプリはNova Launcherを使っているので、メインもサブもほとんど同じアイコン配列です。壁紙も同一にできますが、それぞれMotorolaとGoogleの壁紙で個性を明確にしてあります。^^
OSはPixel 6aがAndroid 13、moto g52jがAndroid 12。それぞれデフォルトは一世代古いんですが、バージョンアップのお知らせが来てすぐに、新世代に更新しておきました。
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moto g52jのSIMトレイです。右側の白い板がNTTドコモ系のOCNモバイルONEのSIM、左は32GBのMicro SDです。SIMフリーですから、どこの通信会社のSIMでも使えます。
物理SIMの2枚刺しは不可ですが、e-SIMが使えます・・・KDDI系のpovo 2.0のe-SIMを入れて、DSDV運用しています。メインスマホのPixel 6aも同じですね、OCNモバイルONEの物理SIMとpovo 2.0のe-SIMの組み合わせです。
NTTドコモ系とKDDI系の両方を入れておけば、冗長性が高まり、通信障害が起きたときにもネット難民になりにくいです。そんなわけで、2台のスマホで2つずつの電話番号、合計4つの電話番号を持っています。
「できれば千円以下ぐらい♪」と石原さとみちゃんがCMで歌ってるように、OCNモバイルONEは通信料が安いです。私のデフォルトは0.5GB+10分無料通話の550円/月プランです。
私はもう前期高齢者なので、外出先で動画を見ることもほぼないし、昨今はWi-Fiが使える場所も多く、これで十分です。
使わなかった容量は翌月に繰り越せるし、60歳以上は1年間さらに0.5GB増量なので、月初にはいつも2GBあります。
ちなみにOCNモバイルONEは、スマホアプリで通信容量を毎月変えられるので、必要に応じてより大容量にすることもあります。
通話「かけ放題」はなく、30秒で11円かかります・・・でも最近は友人や身内なら、無料のLINE電話しか使いません。でも、たくさん電話をかけてしまった月でも心配ないです・・・後出しじゃんけん可能です。OCNモバイルONEの「かけ放題」は、月途中の申し込みでも月初めの1日まで遡って「かけ放題」プランが適用されます。
povo2.0は使わなければ無料です・・・必要に応じてギガをトッピングして使います。さらに「ギガ活」すれば、毎月1~2GB程度はひねり出せます。この「ギガ」という呼び方、最初はバカっぽくて抵抗がありましたが、最近は慣れちゃいました。(;・∀・)
そんなわけで、2台持ちでも、月間550円 x 2 = 1,100円しか通信固定費が発生しません。
一台にしておけば550円/月で済むんですが、私はガジェットオタクなので。(-_-;)
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moto g31からmoto g52jへグレードアップした理由の一つが、右下に薄く見えるFelicaのマークです。
moto g52jは、おサイフケータイとして使えるんです♪moto g31はNFCは搭載していますが、Felicaは非搭載なので、『おサイフケータイ』として使えなかったのです。
公共交通機関に乗る際に、FelicaがあるとモバイルSuicaが使えるので、スマホをかざすだけで改札を通過できます。^^moto g52jのFelicaの感度はPixel 6aより敏感ですね、センサーの5cm上ぐらいで反応します。
MOTOROLAは今まで、日本で需要の高いおサイフケータイとIP68防水防塵機能を搭載してきませんでした。でも、moto g52jはその両者を搭載した日本市場特化型のスマホで、2022年度の人気機種となりました。
また、左側に3つ並んでいるのがアウトカメラです。
●約5000万画素のメインカメラ(F値1.8)●約800万画素の超広角カメラ(118度)兼深度カメラ(F値2.2)●約200万画素のマクロカメラ(F値2.4)
それぞれのカメラのレビューをしてみましょう。
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約5000万画素のメインカメラ(F値1.8)で撮った写真です。moto g31とよく似た描写で、Google Pixelに比べると、シャープネスがキツいですね。デフォルトだとオーバー露出だったので、Adobe Lightroomで明度を下げてあります。
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メインカメラ、『ポートレート』モードです。Google Pixelの見事なボケに比べると、イマイチな感じです。moto g52jのポートレートモードはあまりボケない、ってことのようです。
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半順光、嫌みのない色味ですね。これもオーバー露出気味なので、Lightroomで明度を落としてあります。
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これはほぼ逆光です。意外にフレアやゴーストが出ず、HDRも良い具合に効いています。
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ノーマルモードでの夜景です・・・ぱっと見は悪くないです。でもGoogle Pixelに比べると、空など暗所にノイズが多かったので、Adobe Lightroomでノイズを消してみました。またハイライトも飛び気味です・・・ナイトビジョンで撮ってみるとまた違うのかもしれません。
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moto g52jの方が露出オーバー気味に撮れるので、露出計アプリ"Lightmeter"でチェックしてみました。
被写体は我家の白モッコウバラの生け垣です。晴れた日の順光なので、ISO100の常用感度フィルムなら、”Sunny 16”に基づく体感露出のF8、1/250で撮るでしょうね。
右側のGoogle Pixel 6aの数値を見ると、ISO100、LV14.3でF8、1/320、ほぼ体感露出通り、正確です。左側のmoto g52jの計測値はLV11.3と暗く感じているようなので、調整量を"+3"としてLV14.3に合わせました。つまり、moto g52jのセンサーは、Pixel 6aよりも暗く計測するため、明るめに撮影してしまうようです。
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自宅に戻って来て、moto g52Jのポートレートモード撮影を再度試してみました。モデルは電子技術皆無のアラコキカメラ、Zeiss Super Ikonta 531です・・・孫の撮影に付き合う爺さんって感じです。(;・∀・)やはり、Picel 6aほどはボケませんね。
Picelはポートレートモードにすると、画角がちょっと狭くなりますが、moto g52Jは変わりません・・・広角28mmのままです。ポートレートモードにすると、約40mm相当になるPixelの方が、ボケ写真として自然に写ります。
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じゃあmoto g52Jをズームして、画角を狭くして撮ってみるとどうだろう・・・
早速試してみましたよ。これがデフォルトの1.5倍くらいの焦点距離です・・・28mmの広角が45mmぐらいの標準画角で写りました。
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上で撮った写真を、Google 「フォト」アプリで暈かしてみました。おお、結構、自然な感じにボケました♪
Google 「フォト」アプリ、知らぬうちに進化したようです。
『編集』→『ツール』→『ぼかし』とタップし、「ぼかし」と「奥行」を調整するとなかなかリアルなボケ写真になります。^^moto g52jのポートレートモードはあまり面白くないので、撮影後にGoogle 「フォト」アプリで盛るのが正解ですね♪
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フードフォトです。これも1.5倍ズームしたのちに、ボケ描写を加工しました。また、デフォルトだと青味が強くて美味しそうじゃなかったので、若干暖色気味に色温度を調整してみました。この程度なら、Instagramに上げられます。^^v
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超広角カメラの描写は、こんな感じです・・・狭い車の中がかなり写し込めます。画角は118度、35mm判換算だと14mmぐらいでしょうか。
約800万画素なので、トリミング耐性はあまり高くないし、ちょっとポストプロセスするとすぐに粒状が荒れます。
Pixelの超広角に比べるとちょっと力不足かな。
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こちらは約200万画素のマクロカメラ(F値2.4)で撮った写真です。広角マクロなので、大きくとろうと思えばかなり被写体に寄らなければならず、採光の問題が出て来ます。
また、広角特有のパースもつきやすく、使いにくいマクロカメラです。標準カメラで望遠ズームして撮ると、今度はジャギーがでてくるし、moto g52jはマクロも得意じゃないですね。
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Google 「フォト」、Pixel以外の機種でも「消しゴムマジック」が使えるようになりました。1.5倍ズームで撮ったのちにボケを加え、さらに、赤リボンのベアさんを消してみました・・・右の写真が出来上がりです。
moto g52jは、プロセッサの処理能力がmoto g31の倍ぐらいあるので、「消しゴムマジック」の処理時間も、ほぼ瞬時です。そのクォリティは・・・まあ、SNSにアップする程度ならギリギリつかえるかな、って感じですね。
motorola moto g52jのカメラのクォリティ、悪くはないけど、良くもないって印象でした。Google Pixelのカメラ性能に慣れてしまったから、そう思うのかも。かつてはスマホ写真はブログでほぼ使いませんでしたが、Pixel 5aやPixel 6aで撮った写真は、かなり使っています。
Pixel 6aと言えば、YouTubeで実施された、2022年に発売されたスマートフォンカメラの目隠しテストが興味深かったです。60万人以上の参加者が「最も優秀だ」と評価したスマートフォンカメラは、Googleの「Pixel 6a」だったとか。
Pixel 6aが最優秀・・・上位機のGoogle Pixel 7 Proや、iPhone 14 Proよりも上位なんですよ、やるもんです。
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また、moto g52jをカーナビとして使ってみましたが、申し分のない精度でナビしてくれました。moto g52jはディスプレイが6.8インチと大きいので、カーナビ適性が優秀です。
私の白雪姫号は2014年モデルなので、車載カーナビの地図が古く、常に最新版を使えるGoogle Mapの方が安心です。またGoogle Mapのナビは音声入力可能なので目的地入力が楽です・・・「どこそこ!」って言えば、すぐ認識してくれます。^^
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2014年モデルの白雪姫号ですが、スマホとBluetooth接続して音楽再生することは可能です。これはmoto g52jの"Spotify"で、プレイリスト再生しているところですね、初夏にはCTIレーベルの音楽がよく似合います。
スマホでストリーミング再生するようになってから、音源を録音しなくてもよくなったので、とても楽です♪ちなみにOCNモバイルONEは、ミュージックカウントフリー、SpotifyやAmazon Prime Musicは通信料の消費がなくて助かります。
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motog52jはプロセッサの性能が良くなったので、画像認識やGoogle翻訳の精度も向上していました。上はタイのレストランの手書き看板をGoogleレンズの「翻訳」機能を使って翻訳したものです。きっちりした活字だったら、もっと正確に翻訳できるんでしょうね。
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音声認識によるGoogle翻訳の同時通訳も優秀でした。moto g52jに話しかけて実験してみましたが、Google Pixel 6aとほぼ同程度の音声認識力、翻訳力でした。
上の写真は、左が英語から日本語、右が日本語から英語への翻訳例です。
翻訳されたテキストの右側にあるスピーカーアイコンをタップすると、しゃべってくれます。^^Google翻訳はもはや通訳者が慌てるレベル、ドラえもんの「ほんやくコンニャク」、現実のものになりつつあります。
Google翻訳のおかげで、きょうびの海外旅行は楽になりましたねえ♪チェコ語でもトルコ語でもインドネシア語でも、なんでも来いって感じです♪
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バッテリー容量は5000mAhもあるので、もちが良いです。現在テスト中でいろいろいじっているにもかかわらず、ご覧のように満充電時の使用可能時間はほぼ65時間、約三日間使えます。
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moto g52jの生体認証は、この電源スイッチを利用した指紋認証と、顔認証の両方が使えます。
指紋認証の場所としては、背面が一番使いやすいと思うのですが、このサイド電源スイッチもまずまずです。
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もろもろ差し引きするとタダより安く手に入れたMOTOROLA moto g52j、なかなか使えるスマホでした。
おサイフケータイ機能とIP68防水防塵機能を搭載してますから、実用的です。
優等生のGoogle Pixelに比べるとカメラは弱いですが、カメラにこだわりが無ければ十分メインとして使える実力があります。
さて、Googleのデベロッパー向けカンファレンス、"Google I/O"、いよいよ来月となってきました。噂によると、5月10日の"Google I/O"での発表と同時に、Google Pixel 7aが発売されるとか。
新しいPixel 7a、どんな機能を搭載してくるのでしょうか、ガジェオタとしてはワクワクします。Googleさん、昨年のPixel 7/ 7 Proのリリースの時のような、魅力的な「わらしべ長者プラン」を期待してます。^^
愛知県みよし市三好ヶ丘にて
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MOTOROLA moto g52j
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