人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

冬の最後の日の美術館

冬の最後の日の美術館_d0353489_23303291.jpg
1





冬の最後の日の美術館_d0353489_23304387.jpg
2





冬の最後の日の美術館_d0353489_23305752.jpg
3





冬の最後の日の美術館_d0353489_23310366.jpg
4





冬の最後の日の美術館_d0353489_23310724.jpg
5





冬の最後の日の美術館_d0353489_23315595.jpg
6

冬が終わろうとしている日に、豊田市美術館を訪問してきました。
この美術館は、建築家・谷口吉生氏の代表作の一つだけあって、良く晴れた日には光と影がことのほか美しく見えます。

また、中庭のダニエル・ビュレンによるインスタレーション『色の浮遊Ⅰ 3つの破裂した小屋』も建物と混然一体となった美しさです。
何回訪問しても、この中庭から南向きの回廊の光と影は写欲をそそります。



冬の最後の日の美術館_d0353489_13275696.jpg

さて、この季節のトヨビで開催されているのは、こちら、「ねこのほそ道」です。
この展覧会の趣旨は下記のようなものでした。



決して飼いならされることなく、野生を保ったまま人間とともに暮らすねこ。
なにかの役に立っているわけではないのに飼い主の情緒に豊かに訴える、そんな普通で変な生きもの。
群れをつくらずひとりで狩りをする肉食獣の彼らは、独立心が旺盛で優雅な、家のなかの小さな虎です。

これまで人間は多くの種に影響を及ぼし、世界中の動物を絶滅へと追いやってきましたが、
ねこは長い時間をかけて人間と暮らすようになりました。

そして人間が自然を離れて都市を形成し高層ビルに住むようになると、ねこも一緒に空に上がってきました。
ねこは長い進化の過程で、自ら見て、触れ、嗅いで、隙間や内と外を自在に行き来しながら、あるがままの道を歩んできました。

人間とは異なる空間感覚や倫理観を持ち、言葉の秩序から逃れる逸脱可能な存在として、
自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、どこか”ねこ”のような現代美術を紹介します。



冬の最後の日の美術館_d0353489_13274318.jpg

こちらが会場に入ってすぐに展示されていた猫ちゃんの絵・・・ポスターにも使われていました。



冬の最後の日の美術館_d0353489_13274746.jpg
9

次はこちら。
キーボードの上に『ペッチャンコーラ』状態の猫さんが乗っていました。



冬の最後の日の美術館_d0353489_23331902.jpg
10

でも、すぐに具体的なネコは姿を消します・・・ネコ的な空間なのかな、これ。(;・∀・)



冬の最後の日の美術館_d0353489_13275340.jpg
11

これはネコの視点で見た世界かな・・・煙草の大きさがコレですからね。



冬の最後の日の美術館_d0353489_13280160.jpg
12

ネコはどこ・・・(;・∀・)



冬の最後の日の美術館_d0353489_00082722.jpg
13
ネコのような空間・・・ううううう・・・(;・∀・)



冬の最後の日の美術館_d0353489_23320400.jpg
14

アラーキーの『冬の旅』が展示されていました。
「ねこのほそ道」なので、アラーキーなら『愛しのチロ』かな、と思ったんですけど、こっちでした。

『冬の旅』、初めて見たときに衝撃を受けました・・・愛する人が亡くなっていく過程を撮るとは凄い胆力です。
私だったらとてもじゃないですが、撮影できません。
この作品の発表を巡って、アラーキーと篠山紀信とのバトルがあったのを思い出しました。





愛知県豊田市 豊田市美術館にて
Google Pixel 6a
Adobe Lightroom Classic



冬の最後の日の美術館_d0353489_22054560.png


にほんブログ村 写真ブログ 心象風景写真へ
にほんブログ村


心象風景写真 ブログランキングへ
Commented by voyagers-x at 2023-03-11 07:03
おはようございます ‼️
沢山の斬新な感じのアートがありますね
不思議感覚を感じるものもあり、沢山刺激をもらいそうですね
目の錯覚を誘発しそうな最初の方の写真、楽しいですね
脳がぐるぐると動き回る感覚笑
Commented by getteng at 2023-03-11 07:13
blackfacesheep2さん
これがあの有名な谷口吉生作品ですか。
数度upしましたが、当地に唯一ある彼の作品は「中工場」なる美術館並みのごみ焼却場です。
「ねこのほそ道」展も面白そうですね。
Commented by j-garden-hirasato at 2023-03-11 07:37
すっかり春の日差しに包まれたトヨビですね。
冬から解き放された光蜥蜴くんたち、
元気いっぱいです。
それにしても、撮り甲斐のある美術館です。
オモシロい展覧会が行われていますね。
ネコがテーマのようですが、
何か不思議な雰囲気です。
アラーキーの作品とネコの関係は?
Commented by yattokamedagaya at 2023-03-11 08:14
うわぁ、カキっとした直線と三原色
(光とインクの中間のような)。
まだ冬の光ですね。と思ったけど違うのかな?

荻原浩さんの短編で、愛猫・愛犬家のために
動物の言葉がわかる翻訳機を開発したんですが
動物の本音がわかったらあまりに生意気すぎるので
当のマシンは売れなかったという話がありました。

Commented by houbow at 2023-03-11 08:14
これは衝撃を覚えますね。
はなっからしまいまで。
Commented by jikomannte at 2023-03-11 09:04
今回は1,2,5枚目の切り取りに、惹かれております。
映り込みを含んだ虚実の切り取りが、巧いですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:12
voyagers-x さん、こんにちは。^^
豊田市美術館はモダンアートのコレクションが充実した美術館で、展示会も刺激的なものが多いですね。
トヨビの中庭に置かれたダニエル・ビュレンの三原色と鏡張りのインスターレーション、何回撮っても面白いです。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:13
getteng さん、こんにちは。^^
広島市の谷口吉生作品「中工場」も興味津々なんですよ、広島市を訪問することがあったら是非行ってみたい場所です。
「ねこのほそ道」展、ストレートじゃないところがとっても面白かったです♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:16
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
冬の最後の日・・・見方によっては早春の陽射にも見えますよね、お天気の良い日には本当に美しい建物です。
アラーキーの作品は常設展の展示なんですが、企画展とのリンクもしているはず、よくわかりません。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:28
yattokamedagaya さん、こんにちは。^^
こういう場所では超広角レンズが楽しいですね、使用頻度が少ないですが、スマホについてるので使ってみました。^^
その昔、舶来TVドラマで『ミスター・エド』と言う馬がしゃべるドラマがあり、お気に入りでしたよ。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:29
houbow さん、こんにちは。^^
豊田市美術館は、超広角を使いたくなる場所ですね。
一眼の超広角レンズは高価ですが、昨今はスマホに性能の良い超広角レンズが付属してくるので助かります♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 10:30
純さん、こんにちは。^^
トヨビの中庭は、お天気が良い日には不思議空間になりますね。
赤外線で撮っても面白いし、カラーで撮っても楽しいです♪
Commented by iwamoto at 2023-03-11 12:06 x
写真としては13が気に入りました。 1と2も。
なかなか趣旨が汲み取れないものは、世の中にたくさんありますね。
半分くらい納得させた方が、双方に楽だし得だと思います(笑)
Commented by lapie-fr at 2023-03-11 14:03
幾何学、、、っでビビットカラー
この空間は黒顔羊さんで知りました
いつみても、素敵
さて、、、
今朝のイッチ好き、、、ヌメロ4、、、かなぁ、、、

Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 16:46
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
アート作品を撮るときは結構、気を使いますね、作者の意図をしっかり組んであげたい気持ちと自己表現のはざまで。
トヨビの展示は、この「よくわけがわからん」快感を味わえるところが稀有ですね、脳をくすぐられるような快感があります。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 16:49
らぴさん、こんにちは。^^
豊田市美術館は、谷口吉生氏のストイックな線が実に効果的、そこにダニエル・ビュレンの鮮烈な色彩が絡むとさらに気持ちが良いです。
4枚目も、何気ないスペースなんですが、隙のない美しさに満ちてましたね♪
Commented by jyuujin at 2023-03-11 17:18
展示されている作品たちに、コメントを語るほどの
芸術センスの持ち合わせは無いですが・・・

豊田美術館って、建物、そのものが藝術品のようですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 17:49
北の旅人さん、こんにちは。^^
そうそう、豊田市美術館は愛知県の美術館の中でもトップクラスの美しさですね。
芸術品を収蔵する美術館も、美しくなければならない、って気持ちが伝わってきます♪
Commented by pothos9070 at 2023-03-11 18:29
こんばんわ。
初めておじゃまいたします、ぽとすです。
コメントありがとうございました♪
豊田美術館は今まででも時々写真を見る機会が
ありましたが、黒顔羊さんにかかると、
魔法の建物に変身するんですねw
どこまでが現実でどこからが反射なのか、
いろいろ錯覚させてもらえるのが楽しいです^^
それに色使いがとっても素敵。
一度訪れてみたいです。

ねこの細道というと私、尾道を思い出すのですが
ネコがいないこの空間はどうやって楽しんだらいいのでしょ(・・?
そして荒木さんの冬の旅…
昔々のアサヒカメラを思い出しましたw

ちょっとスローペースですが、また必ずおじゃまいたします。
どうぞよろしくお願いします(^-^)
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 19:29
ぽとすさん、こんにちは&いらっしゃいませ♪
豊田市美術館はうちからクルマで15分程度、お手軽に行ける撮影ポイントとして愛用しております。
ここの中庭にある鏡面+原色の立方体、様々な映り込みがあって、撮っても楽しい場所なんですよ、ぜひお越しくださいな。
アラーキーさんと言えば、「ばけぺん」のイメージですね、私の「ばけぺん」は故障中で撮れないのが寂しいです。
それではまた遊びに来てくださいな♪
Commented by gaku0107boo at 2023-03-11 20:14
こんばんわ!
何年か前に連れて行って頂いたことを懐かしく思い出しながら見させていただきました。
また行ってみたいと無性に思います。

ワタクシ、「チロとアラーキーと二人の女」を持っておりますが、・・・泣けました。
Commented by harupita at 2023-03-11 22:22
コンバンハ(^^♪

本当に何回行っても豊田市美術館
写欲が湧きますね(^_-)-☆

前回行ったのは雪の美術館でしたが
光と影が染みる南向きの回廊
『色の浮遊Ⅰ 3つの破裂した小屋』も
見るたびにそのたびごとに、
惹かれますね。
もうできてから長いのに
飽きない美術館です。

ねこのほそみち
こういう展示なのですね。
とても不思議ですね。
猫の存在自体が不思議なので

9枚目・・何とも、ユニーク(*´▽`*)

アラーキーの『冬の旅』
凄い写真ですね。言葉を失くします。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 23:29
岳の父ちゃん、こんにちは。^^
豊田市美術館は何回訪問しても飽きるということが無い場所ですね♪
おお、「チロとアラーキーと二人の女」を持ってらっしゃいますか、奥さまとチロちゃんへの愛情、ひしひしと伝わってきますよね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-11 23:31
葉流さん、こんにちは。^^
ここは何回訪問しても、その都度、新しい発見がある場所ですね、来年はここの奥に博物館が完成し、それも楽しみです。
「ねこのほそ道」というタイトルの展示で、それとタイアップした常設展も見ごたえがありましたよ。^^
Commented by yuta at 2023-03-12 04:50 x
モダンな建物で面白い企画の展覧会ですね。
アラーキの写真は衝撃的でした。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-12 20:50
yuta さん、こんにちは。^^
豊田市美術館は凄みを感じるほどのミニマリズム、モダンで美しいです。
トヨビ、写真のコレクションも充実していますが、アラーキーのこれも持っているとは・・・なかなかやります。^^
Commented by milletti_naoko at 2023-03-13 05:29
美術館そのものが芸術作品で、中を歩けば自分も芸術の世界に入り込んだ錯覚を味わえそうな、いえ、実際に入り込むことができる不思議でおもしろい空間ですね。差し込む光の強さや角度は天気や時期や季節によっても変わるでしょうから、いつも姿が変わっていくというのも興味深いです。

ねこの展覧会、ねこの視点で見てみたらという発想も、それを実際に感じられる空間の創造も、本当に想像力にあふれていますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-13 14:26
なおこさん、こんにちは。^^
おっしゃる通りですね、豊田市美術館は展示されている作品と一体化しており、その美を楽しめる場所ですね。
今回の「ねこのほそ道」、ポスターだけ見ていた時には具象作品が多いのかと思いきや・・・良い方向に裏切られました♪
Commented by pompolona at 2023-03-17 21:30
はじめまして・・ポンポローナ(東京在住)と申します。
コメントありがとうございました。
”冬の最後の日の美術館”拝見しました。
光と影が建物の線と交差して織りなすアート作品にすっかり魅了されました。gettengさんのご縁で素敵なお部屋に伺えて私の世界が広がりました。


Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-18 07:59
ポンポローナさん、こんにちは&いらっしゃいませ♪
豊田市美術館は、建物そのものが美しく、今までに何回となく撮ってますが、飽きるということがありません。
ブログを通じて自分の世界が広がるのって楽しいですよね、これからもなにとぞよろしくお願いします♪

by blackfacesheep2 | 2023-03-11 05:00 | Art | Comments(30)