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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』展は見ごたえたっぷり

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19世紀の英国のアーティスト、ウィリアム・モリスがデザインしたテキスタイル『苺泥棒』です。
ケルムスコット・マナーの菜園にやってきたツグミをモデルにして描いたもので、モリスのデザインの中で一番有名な作品でしょうね。
なんせ19世紀のデザインなので、すでにパブリックドメイン化してしまい、今や100円ショップのセリアでも販売されています。



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こちらもウィリアム・モリスの初期の代表作と呼ばれる壁紙『格子垣(こうしがき)』
この時代のモリスのデザインには、いわゆる『ジャポニズム』、日本の花鳥風月の意匠の影響が色濃く感じられます。
ちなみに小鳥を描いたのは、モリスの友人であり、彼のレッド・ハウスを設計したフィリップ・ウェブだそうです。



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上の二つのウィリアム・モリスのデザインを見たのは、瀬戸市にある『愛知県陶磁美術館』です。
先月末から『アーツ・アンド・クラフツとデザイン―ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』が開催中なのですよ。
モリス関連のウェブサイトを作ってしまったほどのファンである私ですから、見逃すわけにはいきません。^^



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この展示会、実はこのチケットと同じデザインのポスターを、リニモの『杁ヶ池公園』駅で見かけて知りました。
たまには公共交通機関を利用しないと、こういう展示会に疎くなりますね。(;・∀・)
平日に出かけましたので、空いていました。



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残念ながら、内部の撮影は禁止・・・撮影OKの豊田市美術館で開催して欲しかったです。(;・∀・)
しょうがないのでエントランスから見えるモリスチェアを、200mmの望遠端で撮影しました。

展示の内容は素晴らしかったですよ。
ウィリアム・モリスだけでなく、アーツ・アンド・クラフツの代表的な作家の作品がたくさん展示されていました。
ウォルター・クレインやC.F.A.ヴォイジーの壁紙、アシュビーの銀器など、見ごたえがありました。

また、アメリカでのアーツ・アンド・クラフツの作品も多数展示されていました。
フランク・ロイド・ライトはアール・デコの人かと思っていたのですが、モリスとの関りもあったのですね。



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モリス柄のゴム印が置いてあり、お好みの栞が作れます・・・こちらは相方が作成したものですね。
兎年なので、"Brother Rabbit"の柄のゴム印を作ったのでしょうか。



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展示場の外には特設売店が出ていました。
セリアで100円で買えるものはパスし、モリス柄のポストカードを買いました。



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図録も売っていたので購入しました。
アーツ・アンド・クラフツ関連の本はたくさん持っていますが、今回展示されている作品のことがもっと知りたかったのです。^^
どうせなら、ということで『兄弟うさぎ』柄のトートバッグが付属してくる図録セットを買いましたよ。



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この愛知県陶磁美術館、以前から名前は知っていましたが、未訪問でした。



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エントランスには多数の狛犬が飾られていましたね。



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こちらがエントランスです・・・平日なら、ここに駐車可能だと思います。
ちょっと離れたところに大駐車場もあります。



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ここは陶芸館です。
陶芸指導員の指導のもと、予約不要で「作陶」または「絵付け」を体験できるんだとか。



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こちらは『復元古窯』と呼ばれる登り窯です。
瀬戸や美濃で使われていた室町時代(16 世紀)の大窯と、江戸時代の登窯(19 世紀)を復元し、紹介しています。



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これは平安時代に瓦を焼いていた窯の遺跡で、豊橋市の市道遺跡から移設したものだそうです。



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こちらは『古窯館』の内部です。
敷地内から発掘された平安時代-鎌倉時代(12-13 世紀)の窯を展示しています。

初めて訪問した愛知県陶磁美術館、なかなか見ごたえがあって面白かったです。
『アーツ・アンド・クラフツとデザイン―ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』は3月26日まで。
900円でこれだけ見られればご機嫌です、ご興味がある方はぜひ。^^





愛知県瀬戸市南山口町234番地 愛知県陶磁美術館にて
SONY α7c
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
Adobe Lightroom Classic



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Commented by voyagers-x at 2023-02-16 06:25
おはようございます ‼️
素敵なデザインですね
日本の題材をヒントに.......
感性が素敵ですね
ごく普通の光景も、アーティストの目に入ると
素敵なジャボニズムに発展するんですね
Commented by j-garden-hirasato at 2023-02-16 06:58
ウィリアム・モリスファンには、堪らない展覧会でしたね。
十二分に堪能できたでしょうか。
県立の陶磁美術館ですか。
特別展以外にも、見応えがありそうです。
陶磁の狛犬、興味深いです。
機会があったら、行きたいですねえ。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-16 08:49
voyagers-xさん、こんにちは。^^
19世紀に作られた中世風のデザインなのに、なぜか21世紀になっても美しく見える・・・これが不朽のデザインなんでしょうね。
この時代、日本の浮世絵が大量に欧州に流出したらしく、その平面的な画風はかなり影響を与えたらしいです。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-16 08:50
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
タイミングよくポスターを見かけて良かったですよ、見逃すと後悔がつのるところでした。(;・∀・)
陶器にご興味がある方にはとても楽しめる美術館ですね、周りの環境も美しく、素敵な場所でした。^^
Commented by houbow at 2023-02-16 09:01
撮影禁止は図録を売るための口実!
Commented by lapie-fr at 2023-02-16 13:37
今朝のイッチ好きは、ヌメロ5
垂らすだけで素適空間
モリス・パワーですよね

この椅子の、なんと普通のことか!!
マルシェで見かける椅子張替オジサンの相棒です (笑

 
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-16 18:33
houbow さん、こんにちは。^^
なるほどね、撮影禁止は図録を売るための口実♪
用途が違うんですけどねえ、私は写真を撮って図録も買う人です。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-16 18:35
らぴさん、こんにちは。^^
モリスの壁紙の存在感、抜群ですね、ヘタに飾ると、そこだけ浮きます。(;・∀・)
アーツ・アンド・クラフツの家具はどれもどってことない美しさに満ちてますね、素朴で宅間ざる美しさかなあ。
Commented by harupita at 2023-02-16 20:59
こんばんは。

愛知県陶磁美術館・・

今『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』展
やっているのですね。
私も全く情報が無くて知りませんでしたが
これは楽しそうな企画ですね。

ここには行ったことはあります。
陶芸館で絵付けをしました。今もそのお皿
あるような?気がします。

登り窯もあったのですね。これは見てないかも

3月26日までですね。行けたらいいなと思います。
ご紹介ありがとうございます。

岩津天神、梅がほころんできました。
梅園情報では咲き始めでしたが、三分咲き位でした。
梅園がかなり整備されて歩きやすくなっていましたよ!
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-17 17:14
葉流さん、こんにちは。^^
おお、この陶磁美術館、訪れたことがおありでしたか、私は初訪問でしたが、広くて静かで素敵な敷地でしたね♪
岩津天神も梅がほころんできましたか・・・私が訪れたとき、ちょうど梅園は工事中でしたが、完成したようですね♪
by blackfacesheep2 | 2023-02-16 05:00 | Art | Comments(10)