人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」

春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18040177.jpg
1

今日は立春・・・
でも、実際には、春を実感するような気配は皆無です。

冬枯れの愛知牧場には、放置された廃トラクターたちがよく似合います。
昨年末にも、ティルトレンズで浮遊感溢れる廃トラクターたちを撮影しましたが、今回は図鑑的に撮ってみました。(;・∀・)
愛知牧場って、日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」だと思うからです・・・あ、個人の意見ですが。^^

まず上の赤いトラクターは、米国の老舗トラクターメーカー、International Harvester が作ったモデル576です。
現役で働いていたころ、モノクロームフィルムカラーフィルムで撮影してますね。

現役を退いて、この丘の上に移ってきたのは、2013年の夏ぐらいだったでしょうか。
ここ数年は劣化がかなり進み、良い味わいの廃トラになって来ました。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18041635.jpg
2

愛知牧場のそこら中に生えているセイタカアワダチソウも、寒さの中で枯れ果てて逝っていました。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18035481.jpg
3

こちらは英国フォードソン社のトラクター、"Fordson Super Dexta"です。
"FORDSON"は、自動車のFORD社直系のトラクターメーカーで、これは1960年代前半に製造されたモデルのようです。
英国的なティールっぽいブルーに白いフェンダーがオシャレですが、こちらもどんどん風化していっています。

こんな姿を見ると、英語のFORDのジョーク・アクロニムの一つを思い出します。
"Found On Road Dead"って奴です・・・直訳すると、「路上にて死亡状態で発見された」って感じでしょうか。(;・∀・)

ちなみにこのSuper Dexta、かつてはこの丘の下の方にいました。
あるときから今の位置に持って来られたんですよ。

その理由は、「眺望抜群」と知らせる看板を支える土台の役目をさせるためだったからなのかなあ。(;・∀・)
今やその看板は風化してしまい、目障りになるものが無くなり、めでたしめでたしです。^^



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18042268.jpg
4

愛知牧場は観光牧場とは言え、白黒まだらの牛さんがたくさんいます。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18043226.jpg
5

アイボクには、白黒まだらの廃トラもいます・・・英国のDavid Brown DB770ですね。
このDB770を製造した会社のオーナー、デヴィッド・ブラウン氏は、英国製高級車アストン・マーチンのオーナーでもあります。

トラクター・ビジネスでお金を稼ぎ、Aston MartinとLagondaのブランドを買収したんだとか。
そのあとに発表されたのが、一連のDBシリーズのアストン・マーチンで、特にDB5は007御用達のボンド・カーとして有名です。
このDBシリーズのDB、"David Brown"の頭文字なんだそうです。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18043454.jpg
6

こちらも廃トラですが、廃トラクターではなく、廃軽トラですね。(;・∀・)
白黒の牛模様に塗られているのが可愛いです。^^



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_20012752.jpg
8

こちらは国産の四駆廃トラ、三菱MT33です。
この個体は現役だと思っていましたが、いつ見てもここから動く気配がありません。
どうやら遺棄野外展示されているようです。(;・∀・)



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_20012275.jpg
9

普段は子供たちを乗せて愛嬌を振りまくポニーさんたちも、真冬に乗る人はいないと見えて、暇そうでした。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_20011931.jpg
10

こちらはアイボクの正門前にいて、お客さんをお迎えしている廃トラ、FORD 4000です。
FORDの「千シリーズ」の一つで、1965年から1975年まで、アメリカ合衆国のミシガン州の工場で製造されたようです。
FORDの青いトラクターはその後もアイボクでたくさん使われていますが、これが最古のモデルのようです。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18042745.jpg
11

私がアイボクに行くと、この茶顔羊さんが近寄ってくることが多いです。
親戚だと思われているのでしょうか・・・(;・∀・)



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_20013345.jpg
12

アイボクのメインエントランスの外に放置野外展示されているInternational Harvester 484です。
春から秋にかけては、周りに雑草がはびこってなかなかその全体が見られない廃トラですが、真冬には全身が見えています。

このIH484、かつては今のForodson Super Dextaが置かれているあたり、牧場の北東の丘の上にいました。
なぜメインエントランスの外で放置されているのか、よくわかりません。



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_18041307.jpg
13

真冬の愛知牧場は寂寥感溢れる場所ですが、それでも春の兆しは感じられます。
曇天の冬空の下でも、明るく黄色い菜の花畑が元気でした。
冬来たりなば春遠からじ・・・「10年に一度の大寒波」が来ても、やがて春は必ずやってきます。

BGMはミシェル・ルグランの名曲、"You must believe in spring"をチョイスしました。
有名なBill Evansの演奏ではなく、より硬質な抒情を感じるDon Friedman Trioの演奏でどうぞ。









愛知県日進市 愛知牧場にて
SONY α7c
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
Adobe Lightroom Classic



春を待つ日本で唯一の「廃トラクター屋外放置博物館」_d0353489_22054560.png


にほんブログ村 写真ブログ 心象風景写真へ
にほんブログ村


心象風景写真 ブログランキングへ

ブログテーマ:ぜったいこれは日本一
Commented by voyagers-x at 2023-02-04 06:11
おはようございます ‼️
トラクター味わいがありますね
やっぱり冬の放置されたトラクターは寂しそうですね
暖かな春の日差しの中ののどかな雰囲気のトラクターの方が好きですね ^_^;
人も動物も春を待ちわびています
今年は春の訪れ早いかな
いつまでも寒かったりして ^_^;
Commented by houbow at 2023-02-04 08:20
トラクターも外車はちょっと違いますねぇ 笑

こんな牧場が近くにあるといいなぁ
毎日いっちゃう。
Commented by jikomannte at 2023-02-04 09:37
「廃トラクター屋外放置博物館」、ナイスな命名ですね。
私ならつい、菜の花の方を撮っちゃいそうですが。(;'∀')
Commented by yattokamedagaya at 2023-02-04 11:56
狛犬は、もう使わないものや片割れだけになったものを
しまわないで、別の場所に放置しておくんですよ。
「先代」と呼んでます。それを連想しました。
愛着あるトラクターたちに
今まで頑張って働いてきた牧場を引退した身で
朽ちるまで眺めておくれ、という配慮でしょうか。

Commented by lapie-fr at 2023-02-04 13:33
今日のイッチ好きは、、、
2つあって、、(。。
ヌメロ3 と ヌメロ 11

2つとも捨てがたく好き
(ねえ、羊さんも牛さん馬さんも、、、
 みんなお風呂には入らないんですよね、、、
 ちょっと、入ってくれたらいいのになっ、、、)
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 14:36
voyagers-xさん、こんにちは。^^
古いトラクターには、新しいトラクターにはない味わいがありますね。
来週はどうやらかなり暖かになりそうな気配ですね、最高気温も10度を超え、最低気温も氷点下にはならないようです。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 14:39
houbow さん、こんにちは。^^
舶来トラクターはどれもごついですね、この辺りは丘陵部で土が硬く、国産トラクターじゃ歯が立たなかったようです。
何回も撮影していますが、まるで飽きませんね、古びたものだからこその味わいに満ちてます♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 14:41
純さん、こんにちは。^^
北海道にはちゃんとしたトラクター博物館がありますが、屋外放置じゃなくて屋内展示ですね。
ナノハナは撮りますが、あくまでも刺身のツマですね、ここに行ったら虎狩りがメインです♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 14:43
yattokamedagaya さん、こんにちは。^^
へえ、狛犬って、もう使わないものや片割れだけになったものを捨てずに別の場所に放置しておくんですか。
アイボクの廃トラにも、回収業者の札が貼ってあるのを見たことがありますが、アイボクはここで朽ち果てさせるつもりのようですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 14:45
らぴさん、こんにちは。^^
おお、3番と11番ですか、私もどちらも好きですよ、茶顔羊さんは愛想の良い子で、この子の毛糸も美しいです。^^
ネコやイヌはお風呂に入れてもらえますが、羊さんや牛さんは無理だろうなあ、確かにあの匂いは結構来ますからねえ。^^
Commented by harupita at 2023-02-04 15:44
こんにちは(^^♪

愛牧・・・こんなに
たくさんの、廃トラクター
あったのですね。

何度も行っていますが
印象的なトラクターは丘の上の
英国フォードソン社のトラクターかな?

菜の花咲いているんですね。
寒すぎて屋外の花撮影忘れていました。

ミシェル・ルグランの名曲、
"You must believe in spring

凄くお洒落ですね。廃トラクターと
この曲、妙にマッチしています。
Commented by iwamoto at 2023-02-04 15:49 x
動態保存が望ましいとは思いますが、それだと小屋に押し込めることになりますよね。
その意味では、仕事していた場所に置かれるという方法も、意味があ流ようです。
環境ごと保存するわけですから。
Commented by tad64 at 2023-02-04 16:52
トラックターを見ることが無いものでとても興味持って拝見させて頂きました。
夫々の顔(マスク)良いですね~! 海外の映画でたまにトラックターを見ることがありますがこんなに種類を一度に見れるなんて本当に凄いです。ありがとうございました。
Commented by iwamoto at 2023-02-04 18:39 x
なんか気になる、と思っていたのですが、
特に1枚目、これってバルビゾン派、ですね(笑)
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 20:06
葉流さん、こんにちは。^^
アイボクは歴史の古い牧場なので、トラクターも年代物がたくさんありますね、それを捨てずにとってあるのが凄いです。
このミシェル・ルグランの"You must believe in spring"、どんなに寒い冬であっても春は来ると言う歌詞が素敵です。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 20:07
iwamoto師匠、こんにちは。^^
北海道には大規模なトラクター博物館があるそうですが、そこの個体は室内で展示されているそうです。
アイボクの廃トラたちは、仕事していた場所に置かれており、ある意味、展示の方法としては理想的なように思います。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 20:09
tad64 さん、こんにちは。^^
北海道にでも住んでない限り、身近でトラクターを見る機械は少ないでしょうね、ここは観光牧場なんですよ。
1960年代から70年代にかけて、自動車同様、トラクターたちも個性的な面構えのモデルが多くて、楽しいですね♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-04 20:10
iwamoto 師匠、まいどです。
なるほど、確かにこれはバルビゾン派的な光線ですね。
落穂ひろいでもする人を添景で咥えたくなります。(;・∀・)
Commented by gaku0107boo at 2023-02-04 20:46
こんばんわ!
おぉ~、いつものトラクター、ますます味わい深くなってきましたね・・・って、こんなにたくさん「屋外展示」があったんですね。
近くの病院に義父が入院してた頃に近くを通って「いつかはノンビリと訪ねてみたいな」と思っていましたが、なかなか訪ねることができずにいます。(T-T)
Commented by getteng at 2023-02-05 08:33
blackfacesheep2さん
動物たちは本物でしょうね?
素晴らしい眺め、こういうところに来たら気が休まるでしょうね。
Commented by j-garden-hirasato at 2023-02-05 09:49
「廃トラクター屋外放置博物館」というタイトル、
笑ってしまいました。
愛知牧場には、いろいろな廃トラクターがあるのですね。
どれも魅力的です。
いつか、撮りに行きたいですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-05 16:20
岳の父ちゃん、こんにちは。^^
アイボクの廃トラ、全部で6台が屋外展示されていますね、そのうちMT33だけ国産で、あとはすべては暗いです。
ここは初夏のお天気の良い日に訪れると最高ですよ、ポピーがいっぱい咲いている季節にぜひどうぞ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-05 16:21
gettengさん、こんにちは。^^
はい、動物たちはみんな本物ですよ。
ここは電線がほぼなくて、空がとても広い場所で、開放感抜群です、癒されますよ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2023-02-05 16:23
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
愛知牧場としては「廃トラクター屋外放置博物館」にしている意識は無いのでしょうけどね。(;・∀・)
でも、こういう古びた機械が好きな人々にとっては、もう「博物館」と呼びたくなる見事なラインナップですもんね♪
Commented by film-gasoline at 2023-02-06 22:36
「廃トラクター屋外放置博物館」まさしくタイトル通りですね^^
久しぶりに完熟廃トラを鑑賞させていただきました。
日々熟成される廃トラ、哀愁に満ちておりますね。
by blackfacesheep2 | 2023-02-04 05:00 | Rusty Scene | Comments(25)