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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep
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ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4

ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16502605.jpg
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真っ赤な名鉄電車・・・玩具みたいに見えますね。
いわゆるジオラマ写真って奴ですね。^^



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でも、これは玩具じゃないんですよ。^^
豊田市の鞍ヶ池公園に生体保存されたいにしえの名鉄電車なんです。



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実はまた、焦点工房さんから新しいレンズのモニターを依頼されました。^^
このレンズは、「銘匠光学 TTArtisan Tilt 50mm f/1.4」と言うティルトレンズで、12月9日に発売の新製品です。
一枚目の写真は、このティルトレンズで撮影した写真です。



銘匠光学さんのマニュアルフォーカス50mmレンズは、これで3本目ですね。
超小型超軽量のTTArtisan 50mm f/2、夢見心地なボケ写真が撮れるTTArtisan 50mm f/0.95 Cをこれまで試してみました。
どちらも楽しいレンズでしたが、今回のティルトレンズもかなり面白いレンズでした♪



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16520585.jpg
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今回やってきた"TTArtisan Tilt 50mm f/1.4"は、絞開放でF1.4とかなり明るいレンズです。
さらに、その鏡胴がティルトして、光軸を変えられるのが面白いです。
こちらは横構図でティルトしてみたところです。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16520717.jpg
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こちらは縦構図で逆ティルトさせてみたところです。
レンズのマウント部にはリボルビング機構があり、横構図・縦構図のそれぞれでティルト・逆ティルトができます。
ティルト量はノブで可変できます。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16515525.jpg
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ティルトレンズで撮れる写真の参考例です。
左端がティルトなしで、F1.4の絞開放で撮った写真です・・・F1.4開放ですから、被写界深度が浅いです。

真ん中は最大ティルトにしてF11まで絞って撮ったもの・・・画面下から画面上までパンフォーカスに写ってます。
これが本来のティルトレンズの使い方で、ブツドリをする際にすべてにピントを合わせられます。

右端は逆ティルトしてF1.4の絞開放で撮った写真です・・・ピントが合ってるのはごくわずかの部分です。
画面下部も、画面上部もだだボケしており、ジオラマ写真を撮るにはこの逆ティルトを使います。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16500836.jpg
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鞍ヶ池公園牧場の羊さんを逆ティルトでで撮影してみました。
遠景のメタセコイア並木はだだボケしてます・・・逆ティルトならではの豪快なボケです。
手前の柵の下の部分もボケて、ジオラマ効果が出ていますね。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_17004565.jpg
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鞍ヶ池公園の英国庭園のベンチです。
遠景のみならず、ベンチの足までボケています。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16593689.jpg
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こちらもピントが合っているのはベンチの背もたれの上部だけです。
もう少し、被写体から離れて撮った方が、わかりやすいジオラマ写真になるかもしれません。



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こちらは英国庭園に咲いていたスイセン。
被写体との距離が近いせいか、あまりジオラマ効果は出てませんねえ。(-_-;)



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16503318.jpg
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このレンズ、ティルトさせずに使えば、全く普通の50mm F1.4レンズになります。
これはF8まで絞って撮ったものですが、シャープに解像します。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_16504221.jpg
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こちらもティルトさせずに、テーブルフォトを撮ってみました。
最短撮影距離が50cmと、あまり寄れないレンズですが、この程度には寄れるのでテーブルフォト適性もまずまずです。
この写真はF2.0まで絞ってますが、周辺部ですら玉ボケがまん丸で気持ちが良いですね。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_21464887.jpg
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銘匠光学のMFレンズはどれも玉ボケがきれいですが、このレンズも美しい玉ボケマスターでした。
こちらはF1.4開放での前ボケですが、中心部の玉ボケは真ん丸になり、周辺に行くと少々口径食でキャッツアイになります。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_21465296.jpg
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F2.0まで絞ると、周辺部の玉ボケさえも、ほぼ丸くなってくれます。
周辺部の玉ボケがアーモンド形になるレンズもありますが、このレンズは周辺部も真ん丸、とても気持ちが良いです。
絞り羽根が12枚もあるので、カクカクにならないのは美徳ですね。



ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_21464469.jpg
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汚くてすみません・・・私のカッティングボードです。
歪曲チェックのために撮影しましたが、手持ちですので、あまり厳密じゃありません。(-_-;)
歪曲は緩い樽型のようですね、以前試した二つのレンズに比べて、Lightroomでのポストプロセスは楽ですね。^^

ちなみに、どの写真も、私の好みでAdobe Lightroomで周辺減光を加えてあります。
このレンズ、ここまで強烈にビネットするレンズではありません。(;・∀・)

このTTArtisan Tilt 50mm f/1.4は、アマゾンでお手頃な値段で販売されています。
シフト機構は省かれた簡易型のティルトレンズですが、逆ティルトさせてジオラマ写真で遊ぶには十分です。^^
しかも一般的な50mm/F1.4の大口径レンズとしても使えます・・・3万円台なら費用対効果抜群です♪




愛知県みよし市三好ヶ丘、豊田市鞍ヶ池公園にて
SONY α7c
TTArtisan Tilt 50mm f/1.4
Google Pixel 6a


ティルトレンズの楽しい世界 - TTArtisan Tilt 50mm f/1.4_d0353489_22054560.png



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Commented by j-garden-hirasato at 2022-12-19 06:24
オモシロいレンズですねえ。
角度が変えられるレンズ、初めて見ました。
電車、ベンチなんか、
ほんと、ジオラマにしか見えません。
ニコン用のモノはないのでしょうか。
と言っても、自分のカメラ、
ニコンでも亜流だから…。
Commented by voyagers-x at 2022-12-19 06:29
おはようございます ‼️
簡単にジオラマ写真が撮れると楽しいですね
写真って、目で見たものをそのまま撮るのは極端な言い方をすると楽しくないのかも。
人間の目に見えない状態を写真に撮るのが楽しいのかも。 ^_^;
Commented by jikomannte at 2022-12-19 07:50
ソフト的に前後に暈しを入れる疑似ジオラマではなくて、
工学的にチルトさせるレンズとは、楽しいですね。
昔の一眼用のニコンキャノンにはありましたが、価格が
高くて手が出ませんでした。
3万円台なら欲しいですね。(;'∀')
Commented by getteng at 2022-12-19 09:36
blackfacesheep2さん
老生は使えませんが、CanonでいうTSレンズってやつですかね?
Commented by iwamoto at 2022-12-19 12:43 x
う〜〜、クラクラする。
これって、軽くエフェクト掛けると、なんか変、どうなってるのかな的な撮り方もできますよね。
少し使うのが好みかなぁ。

蛇のオモチャを思い出しました。
Commented by tad64 at 2022-12-19 13:14
珍しいレンズなんですね~! 初めて知りました。 撮影事例まで付けて説明頂いたので凄く良く分かります。
お値段も買いやすい価格帯で良さそうですね・・・でも私はもう握力不足でカメラ持てなくなってスマホカメラのみで残念です。
Commented by lapie-fr at 2022-12-19 14:00
今朝のイッチ好きはヌメロ7
いいですね、このレンズ
こんなんに写る?
(ワタシにも写せます~ぅ
 昔のCMを思い出し~ぃ  笑)

Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:28
j-garden-hirasatoさん、こんにちは。^^
ティルトレンズ、その存在は知っていましたが、使ったのは初めてでしたよ、面白すぎますね。
マウントはSONY Eマウント用の他には、ライカ・パナソニック・シグマのLマウント用があるだけですね。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:31
voyagers-x さん、こんにちは。^^
簡単と言えば簡単なんですよ、ティルトさせるだけでジオラマ写真が撮れちゃいますから・・・
でも、どこからどこまで暈かしてピントを合わせるか、という判断が難しいレンズですね。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:32
純さん、こんにちは。^^
そうそう、デジタルレタッチによる疑似ジオラマと違い、アナログジオラマは予測不能のボケ方をするのが楽しいです。
ニコンやキヤノンのティルトレンズは、シフトもできるので、都会風景や建築物写真家には必需品ですよね。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:34
getteng さん、こんにちは。^^
そですそです、CanonでいうTSレンズの簡易版です。
シフトはできずに、ティルトだけの機能限定版ですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:37
iwamoto師匠、こんにちは。^^
はい、軽く逆ティルトさせるのが、一番自然に見えるようなんですが、調節が難しく、奥が深そうです。
え、蛇のオモチャですか・・・郷土玩具の竹蛇ってやつかな・・・
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:39
tad64 さん、こんにちは。^^
このメーカーは、とんがった仕様のレンズを廉価にて提供する経営方針のようですね。
おお、握力不足でカメラが持てなくなりましたか、でも大丈夫、きょうびのスマホカメラの表現力はなかなかのものです♪
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-19 14:43
らぴさん、こんにちは。^^
7枚目の羊さん、不思議ですよねえ、普通のレンズでは絶対にこんな妖しい写りにはなりません。
ワタシニモウツセマス、マガジンポン、フジカシングル8♪なんて言いたくなるあたりが、昭和育ちですね。(;・∀・)
Commented by aitoyuuki13 at 2022-12-19 21:13
ティルトレンズということは
イメージサークルも大きいので
口径食の少ない玉ボケが期待できますねー

期待にたがわず丸いボケがGOODですね(^_^)
Commented by blackfacesheep2 at 2022-12-20 10:03
愛と勇気さん、こんにちは。^^
なるほど、ティルトレンズはイメージサークルに余裕がありますよね、それで口径食が少ないんだ。
このレンズ、ボケ目当てで買ってもたのしいかもしれませんね、50mmでF1.4ですからね♪
by blackfacesheep2 | 2022-12-19 05:00 | Hardware | Comments(16)