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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

デミグラスソースを余さず食べたくなる『私の家』

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食後の洋食のお皿です・・・よく見ると、ソースを余さずにぬぐった印象ですね。



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このレストランの名前は、"MA MAISON"・・・フランス語で『私の家』ですね。
最近は日進市の竹の山店に出かけることが多いですが、今回は名古屋市千種区星が丘にある本店にやってきました。



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このマ・メゾン本店、私が大学生の頃にできた洋食屋さんです。



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1981年の開店当初から、西洋アンティークが豊富に飾られていました。



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開店当初、こんなに本格的なアンティークがあるレストランは他にはありませんでしたね。
でも、お値段はそんなに高くなく、私みたいな貧乏学生にも利用できるお店でした。



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ここでは料理を注文すると、サラダとスープが付いて来ます。
どちらも昔から変わらない優しい味わいですね。



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それぞれのテーブルの上に置かれたランプ類も、居心地の良い温かみのある光を投げかけるモノばかり。



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マ・メゾンのアンティーク、オーナーが自ら英国で仕入れてきたものだそうです。
確かに英国の田舎のアンティークショップへ行くと、こういうホンモノがたくさん、安く売っていますもんね。



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この日、私が注文したのはマ・メゾン名物の「大きな大きなハンバーグ(\1,430)」です。
膵臓手術の10日ほど前、お肉を食べるなら今のうち、って強迫観念アリアリのころの訪問でした。(;・∀・)

名前の通り、230gの大きな食べ応えのあるハンバーグに、伝統のデミグラスソースがたっぷりかけられています。
このソース、トマト、タマネギ、パセリ、牛スジなど何種類もの材料をじっくり煮込むことから始まり、それを裏ごし器で漉す・・・

この工程を5,6回繰り返し、約一ヶ月かけて仕上げられるソースです。
このマ・メゾンのデミグラス・ソース、ちょっと苦みがある深い味で、激ウマなんですね。

あまりに美味しいので、一枚目の写真のようにバゲットに塗りたくって、余さずに食べたくなります。
マ・メゾンでは白いご飯も選べますが、このデミグラスソースを最後まで堪能できるので、バゲットの選択をお勧めします。



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マ・メゾン星ヶ丘本店のインテリアは、いつも行っている日進市竹の山店のそれより古風な雰囲気です。



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やはりマ・メゾンの一号店だけあって、アンティークも良いものが選ばれているのでしょうか。^^



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コーヒーを飲むころになると、こんな鍵が出てきます。
この鍵には番号が刻印されており、これを持ってキャッシャーに向かうことになります。
なぜ鍵なのか・・・マ・メゾンのウェブサイトに、下記のような素敵な話が紹介されていました。


鍵の秘密

当家の会計がなぜ鍵で行われているのか疑問に思われた方いませんか?
アットホームな雰囲気を大事にしているのに普通にレシートが置かれては、気分も覚めてしまいます。
そこで当主は考えました。
食事だけでなく、本当にリラックスしにきたんだと実感ができるような小物がないだろうか?と。

鍵に込められたある話をしましょう。
60年代のクロード・ルルーシュ監督の『男と女』はご存じでしょうか?
男が女と入ったレストランでオーダーの最後に言います。「そしてルームキーを一つ」・・・。
小粋な感じの愛の告白シーンです。

ドラマティックが好きな女とロマンティックが好きな男には胸を打たれる恋愛映画です。
当主は、鍵一つだけでもエピソードをお客様にプレゼントしているのです。話題のきっかけとでも言いましょうか。

実際に来店されたカップルが最後に鍵が置かれるのを見て、女性が顔を赤らめ『そんなつもりはありません』と言葉を交すシーンもありました。
ですが、その鍵が会計の代わりだと知り勘違いにまた恥じらい、仲むつまじくお食事を楽しんでいかれた出来事もありました。

本当の所、なぜ鍵なのかは当主は明かしてはくれません。
それは、お客様それぞれの鍵に対するエピソードがあるからだと言っています。
受けとめ方は十人十色。あなたは、どんな想いを鍵に抱きますか?



なるほど~、鍵の秘密がようやくわかりました・・・クロード・ルルーシュへのオマージュだったのか。^^
と言っても、ここはオーベルジュではないんですけどね。
「男と女」の53年後を描いた「男と女 人生最良の日々」も良かったですもんねえ。

創業当初、私が大学生の頃も、マ・メゾン本店は、勝負のかかったデートにはよく使われるお店でしたね。
ここのオーナーさんは、本当にモノの良く分かった素敵な方だと思うのです♪



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マ・メゾン、まさしく『私のうち』に相応しいアットホームなレストランです。
私の膵臓ちゃんが回復したら、また再び「大きな大きなハンバーグ」を食べに行きたいのですが・・・

いまだに膵液漏が止まらず、退院のめどがたちません。(-_-;)
食欲も相変わらずで、副菜は100%近く食べられるようになりましたが、主食はほとんど食べられません。
かつて食欲魔人と呼ばれた自分が信じられないです。




名古屋市千種区星が丘元町1-15 洋食屋 マ・メゾン 星ヶ丘本店にて
SONY α7c
SONY FE 50mm F2.5 G
Adobe Lightroom Classic


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Commented by voyagers-x at 2022-02-09 05:56
おはようございます ‼️
素敵な雰囲気のお店ですね
写真撮り方がとても巧みでそう見えるのか
それとも本当にクラシカルで温かみがあり素敵なのか笑
店主は綺麗にソースまでなくなったお皿見て笑顔ですね
美味しいの表現の一つですものね
テーブルに鍵、素敵な演出
うーん、テーブルに鍵置いて女性と......
あー、若い頃にやってみればよかったな、一回くらい^^;
Commented by j-garden-hirasato at 2022-02-09 07:18
学生の頃からのお付き合いなのですね。
そういうお店があるって、素敵なことです。
自分は、住む地域を転々としていたので、
そういうお店はないんですよねえ。
Commented by pikorin77jp at 2022-02-09 07:59
ソースの記事なので あっ、食欲出てきたんだ!と思いましたが まだもう少し時間がかかりそうですね。一日も早く、またいつかの食欲魔人に戻られる日を祈っています。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 09:28
voyagers-x さん、こんにちは。^^
このお店は昔から本物っぽい雰囲気が素敵でしたが、経年変化して一層深みが出てきましたね。
ここの鍵、昔から不思議に思っていましたが、今回調べてみてようやく納得しましたよ。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 09:30
j-garden-hirasatoさん、こんにちは。^^
私が学生の頃から存在しているお店って、意外に少なく、結局ホンモノだけが残っているような気がします。
マ・メゾンは今はチェーン化してますが、オリジナルからの劣化が少なく安心して食べられるお店ですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 09:32
pikoさん、こんにちは。^^
食欲はあるんですが、ほんの少ししか食べられないんですよ。
膵液漏が意外にしぶとくて、まいっております。(-_-;)
Commented by getteng at 2022-02-09 09:59
blackfacesheep2さん
今、こういう画像を見ると、生唾が出て思わず「食べた~い!」ってなるでしょうね。
老生が最初に入院した時は5月でしたが、テレビのビ-ルのCMに苛立ち、
婦長にビールのCMを止めさせろとお願いしたくらいでした。
Commented by boule_meg at 2022-02-09 10:47
こんにちは!素敵な雰囲気のお店ですね。
アンティークがたくさんで
ワクワクしながら拝見しました。

先日のパン屋さんの記事とお写真も心踊りながら、
多分、他の方とは違う見方で
穴が空くほど見つめてしまいました…!!
(クロワッサンの素晴らしさにうっとりです)

Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 11:25
gettengさん、こんにちは。^^
あはは、そうなんですよ、食べたいんだけど、たくさんは食べられそうになく、フラストレーションがたまりそうです。
なるほど、ビール好きな人だと、あのCMを見ると怒れちゃうでしょうねえ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 11:28
boule_megさん、こんにちは。^^
パンを焼くのが趣味の方だったら、先日のブランジュリー・ダコテさんは気になったでしょうね♪
あそこのクロワッサンはとっても人気ですよ、コンベクション・オーブンで焼いてるらしいです。^^
Commented by iwamoto at 2022-02-09 12:13 x
一枚目を見て、最近は病院食にもこのような食器が使われているのか、さすが名古屋だわ。
と思ってしまいました。 大きな大きなハンバーグは東京でも何度か食べました。

早く快復しないと、病院が「マ・メゾン」になっちゃいますね。
医師団、しっかりしてください。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 13:24
iwamoto師匠、こんにちは。^^
あはは、こんな食事を出してくれる病院があったら楽しいでしょうね、消化器以外の手術だったら楽しめそうです♪
愛知県がんセンターが「私の家」になっちゃうのは堪忍ですが、すい臓がん手術は入院1か月が相場なんですよ。(-_-;)
Commented by lapie-fr at 2022-02-09 13:32
素適なレストラン
でも
イギリスが好きなんですよね
なのに、この店名はフランス、、、
語られるエピソードもフランスの、、、
この二つの国は違いがあり過ぎなのになあ~


Commented by houbow at 2022-02-09 14:59
近くの西国立にフランス人形かおいてある、おいしい店がっあって撮らせてもらったりしていましたが、会計の時大きなカギと請求書が・・・そんな意味があったんですねぇ
最近はその店もコロナ禍でしょうか、なくなってしまいました。
残念です。
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 16:18
らぴさん、こんにちは。^^
日本人にとっては西洋骨董とひとくくりにしちゃいますが、実際には英国とフランス、またドイツ、イタリーなどみんな違いますよね。
欧州の日本料理屋で、韓国や中国のディスプレイを見つける違和感にも似ているのかも。(;・∀・)
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-09 16:20
houbowさん、こんにちは。^^
おお、そちらのレストランでも会計時に鍵を渡すお店がありましたか、名古屋ではここだけですよ。
昨今は新コロパンデミックのせいで閉店してしまうお店も増加していますね、とっても残念です。
Commented by hoshigaoka758 at 2022-02-09 21:37
おお、星ヶ丘のマメゾン本店さんでお食事されていましたか!
そうそうこちらのデミグラスは少し苦み走ってて美味しいですよね♪
アンティークな調度品に囲まれて非日常感がありますし、
隠れ家的な本店はデートにも重宝します♪
レシート代わりの鍵には店主の粋な計らいがあったのですね。
ご馳走する側もされる側も、鍵ならスマートに会計ができますもんね。

食欲が早く回復されるとよいですが
固形物よりカレーのようなものが食べ易いのでしょうか?
Commented by blackfacesheep2 at 2022-02-10 11:34
hoshigaokaさん、こんにちは。^^
マ・メゾンは店舗が増殖していますが、やはり星ヶ丘本店の伝統的な魅力は相変わらずですね♪
食欲、昨晩から劇的に回復しましたよ、主食・副食ともに100%完食です、朝ごはんも完食でしたが、食べすぎて苦しいです。(;・∀・)
by blackfacesheep2 | 2022-02-09 05:00 | Foods & Dining | Comments(18)