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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep
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ヴォーリズ設計の北京料理屋さん

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何必館でブレッソン展を見た後、時計を見ると午後1時半になっていました。
お昼ご飯を食べるために、四条大橋に向かって歩くこと数分・・・四条大橋の西南に、印象的な建物が見えてきます。



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そのファサードは、スパニッシュバロック様式の重厚な装飾に彩られています。



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ここは昭和20年創業の老舗北京料理店、「東華菜館」ですね。



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この建物の前身は、北京料理店ではなく、西洋料理店「矢尾政」だったそうです。
大正浪漫なビアホールレストランで、設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)でした。
ヴォーリズ氏による商業建築は少なく、この東華菜館は、彼が手掛けた唯一のレストラン建築だそうです。



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その後、戦時色が深まる中、洋食レストランの存続は許されない状況になっていきました。
「矢尾政」のオーナー、浅井安次郎氏はこの建物を中国人の友人・于永善に託しました。



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中国山東省出身の于永善は、大連で北京料理のベースである山東料理を修得して来日しており、ここで北京料理店を創業。
昭和20年末、「東華菜館」が誕生致しました。



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ヴォーリズ設計の建物でランチを食べて来ましたよ。
と言っても、「東華菜館」にはランチは設定されておらず、アラカルト料理をチョイスしました。

こちらは豚肉、筍、胡瓜、キクラゲの炒め物です。
豚肉ですがあっさりとした味覚で、北京料理っぽい脂っぽさとは無縁でしたね。^^



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こちらは名物の五色炒飯です。
本格的な中国料理屋さんならではのパラパラとほぐれる炒飯、美味しかったです。



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そもそもここは、「おひとり様」で訪問するレストランではないのですね。
グループで訪問し、北京料理のコース料理を頼んで、個室で食べるのがお勧めのようでした。



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単品の組み合わせでしたが、2,000円を超えちゃいましたよ。
「王将」あたりで食べるのとはわけが違います。(;・∀・)
まあ、ヴォーリズ建築博物館の入場券付きランチと思えば、納得なんですけどね。^^



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博物館級と言えば、この日本最古のエレベーターもそうです。
1924年米国で製造、輸入されたOTIS製で、格子形の蛇腹式内扉が特徴です。



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また、時計針式のフロアインジケーターがレトロで良いですねえ。
昇降は運転手による手動式であり、その操作盤・L字方向での二面開き扉等洗練された設計になっています。
3Fで食事をしましたので、食前・食後に乗ってきました。^^



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こちらは1Fの待合室です。
香港あたりの古いレストランを思い出させるしつらえですね。



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エントランスの彫刻はタコとホタテ貝。



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スパニッシュバロックの凝った建築、シンプルなヴォーリズ建築には珍しいです。



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次回はぜひ個室で、コース料理を堪能してみたいものです♪
新コロ終息宣言が出たら、全味協の京都オフでもやってみたいものですね。^^




京都市下京区西石垣通四条下ル斎藤町140-2 東華菜館 本店にて
SONY α7c
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
Adobe Lightroom Classic



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Commented by voyagers-x at 2021-11-25 06:14
おはようございます ‼️
圧倒される感じの外観の存在感
クラシカルな厳粛な佇まいですね
うーん......北京料理......
中国の歴史のある格式の高い雰囲気と
この建物の厳粛な雰囲気の圧倒的な存在感は
ちょっと合うのかなと一瞬思いましたが......
なんだか高度な文明の融合みたいな独特な雰囲気が生まれていますね
Commented by j-garden-hirasato at 2021-11-25 07:14 x
この建物、まだ、レトロな建物に目覚めていないころから、
京都に行くたびに、気になっていました。
中華のお店だったのですね。
少し背伸びしないといただけない価格帯のようです。
でも、建物内を撮るなら、
お店に入って、ちゃんと注文しなくては、ですね。
今度京都に行くときは、背伸びして入ってみようかな。
Commented by getteng at 2021-11-25 08:33
blackfacesheep2さん
ヴォ-リズの作品はいつ見ても素晴らしいですね。
当市には、被爆で1棟も残っていません。
日本キリスト教団広島流川教会(1927年設立の日本メソヂスト中央教会)は、
ヴォ-リズによるゴシック様式の素晴らしいものでした。
現在のものは設計は日本の業者ですが、なぜヴォーリズの後継に発注しなかったのか解せません。
GCも変えています。
Commented by iwamoto at 2021-11-25 08:40 x
素晴らしい、完璧ですね。
博物館は見るだけじゃなく、色々な形で感じたい、と思われました。。
ヴォーリズの商業施設ですか、知りませんでした。

メンソレータムを作りったのも驚きですが、
ハモンドオルガンを日本に紹介した彼。
2台のハモンドを自分が運んできたんですから。
Commented by nakajimaakira1948 at 2021-11-25 09:02
黒顔羊さん、おはようございます!

むかし兄が伝染病にかかり、わたしは 東華菜館近くの
親戚の旅館花屋に預けられました。
まだ幼稚園へ行く前でしたので 1953頃のことです。

そのとき 叔父が連れていってくれたのが東華菜館でした。

わたしは京都というと 寺社仏閣ではなく、東華菜館と高瀬川なのです。
むかしは 東華菜館から鴨川に降りる小さな石段がありました。

京都へ行くたびに 東華菜館と高瀬川の写真は必ず撮っています。

黒顔羊さんの写真を見て 70年近く前のことを思い出しました。
どうも ありがとうございました。

-
Commented by photofloyd at 2021-11-25 10:26
懐かしいですね、目下も健在なんですね。
昔、昭和の時代に京都で集りのあったときによく行きました。
当時も、ちょっと気になる建物でしたが、そのままなら、現在なら尚更ですね。
1枚目は、空の雰囲気もあって異様感バッチリですね。
Commented by lapie-fr at 2021-11-25 13:55
今朝は迷いました、、、
ヌメロ4かな^^

すばらしい建物
こちらだったら銀行、、、っぽい
でも、さすがレストラン仕様
大きな窓がたくさん設えられて
タコ、ホタテ、、、可愛いな  (笑

Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 19:52
voyagers-x さん、こんにちは。^^
スパニッシュなバロック・・・シンプルなヴォーリズ建築の中では異彩を放っている建物ですね♪
日本で一番有名な北京料理は焼き餃子だと聞きましたよ、ここにもありましたが、あえて違うものを頼みました。(;・∀・)
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 19:54
j-garden-hirasato さん、こんにちは。^^
四条大橋のあたり、レトロな西洋建築がいくつか残っていて楽しい場所ですが、中でもこの建物が一番印象的です。
コース料理は二人から注文可能で、一人5,000円からありますよ、たまには奮発して美味しいものを食べてみたいものです。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 19:55
getteng さん、こんにちは。^^
おお、広島にもヴォ-リズ建築があったのですか・・・でも原爆で破壊されてしまったのですね。
ヴォーリズの後継、良い仕事をしていますよ、後日紹介するカフェ「ゴスペル」さんがそうです。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 20:07
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
ここは五感でヴォーリズを味わえる博物館ですね、しかも料理は値段相応に美味ですからねえ。^^
へえ、ハモンドオルガンを日本に紹介したのはヴォーリズなんですか、教会で使うためだったのかな、驚きです。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 20:10
nakajimaakira1948 さん、こんにちは。^^
おお、東華菜館は幼き日の記憶に繋がっているのですか、個人的なドラマがあったのですねえ♪
このレストラン、今回はじっくり撮影するため、意図的に午後1時半と言う遅い時間を選んで訪問しましたよ。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 20:12
photofloyd さん、こんにちは。^^
以前から訪問したかったレストランですが、ようやく経験できましたよ、目も舌も楽しませてもらってきました。^^
1枚目は逆光だったので、思い切り盛ってます・・・SONY機はダイナミックレンジが広いので、どうにでも料理できますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-25 20:14
らぴさん、こんにちは。^^
フランスにはこの手の建築物は腐るほどあるんでしょうね、日本でこんなに近代建築が残っているのは、空襲に遭わなかった京都ぐらいです。
そうそう、内部は大きな窓がたくさん設えられていて明るかったですよ、天井も高くて開放感抜群でした♪
Commented by hoshigaoka at 2021-11-25 21:11 x
こんばんは!

大人になって初めて京都を訪れた時から
四条大橋の袂にあるこの建物がずっと気になっていました。
洋風建築なのになぜ中華レストランなのかも不思議に思っていたんです!
一度店先を覗いてみたものの高級そうで退散してしまいました(笑
名物の五色炒飯がとても美味しそうです♪
全味協の京都オフ会、実現したらとても楽しそうですね^^)/
Commented by 3740s at 2021-11-25 21:15
どちらも
見事に捉えて

完璧ですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-26 17:32
hoshigaokaさん、こんにちは。^^
この建物、ほんとによく目立ちますもんね、近代建築に興味のない方にも有名なビルだと思います。^^
外観は西洋建築、中は中華料理・・・まるで上海租界のような雰囲気ですよね、お値段は高いですが美味かったですよ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-11-26 17:33
3740s さん、こんにちは。^^
北京料理屋さんがなぜこんなスパニッシュバロックに入っているのか・・・
不思議ですが見事なコラボレーションでした♪
by blackfacesheep2 | 2021-11-25 05:00 | Foods & Dining | Comments(18)