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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

純粋な絵画をもとめて

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豊田市美術館で7月10日から、「生誕150年記念 モンドリアン展~純粋な絵画をもとめて~」が開幕しました。



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20世紀を代表する画家の一人、ピート・モンドリアンが来年、生誕150年を迎えるのを記念した展示会です。
モンドリアンと言えば、黒い垂直線と水平線、赤・黄色・青の原色を使った抽象画「コンポジション」シリーズが有名です。

でも、今回の展示では初期の風景画から印象派の影響を受けた作品なども展示されていて面白かったです。
ただし、その初期の作品のある部屋は撮影禁止となっており、写真撮影が可能なのは後期の作品群が展示された部屋です。



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Piet Mondrianの自画像です。
彼のファーストネームは「ピエト」と書かれることが多かったように思いますが、今回は「ピート」で統一してましたね。



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モンドリアンの代表作の一つ、「大きな赤の色面、黄・黒・灰・青色のコンポジション」(1921)です。
モンドリアンは純粋なリアリティと調和を絵画において実現するためには、絵画は平面でなくてはならないと考えました。
つまり、従来の絵画のような空間や奥行きの効果は除かれねばならない、ってことのようです。
そして、自らの絵画こそ純粋なリアリティと調和を実現しうると考えていたのだとか。



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また今回は、トヨビの所蔵品からモンドリアンと同時代の美術やデザインも展示されていました。
コレクション展「ひとつの複数な世界」なんだそうです。



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会場内に置かれたこの椅子は、20世紀オランダのアーティスト、ヘリット・トーマス・リートフェルトの作品です。
リートフェルトは、モンドリアンらとともに芸術運動デ・ステイルに参加しました。



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会場内のディスプレイを利用して遊ばせてもらいました。(;・∀・)



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こちらは美術館の空間自体を作品に取り込んだ「寺内曜子パンゲア」の展示です。



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モンドリアン展と同時に展示されてましたが、違和感なかったですね。



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この玉っころの置かれた部屋、赤いストライプが白い壁面を一周していました。
なんとなくボケが見えると思います。(;・∀・)



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LGBTと関係あるのでしょうか・・・



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コレクション展「ひとつの複数な世界」、オスカー・ココシュカの「夢を見る少年たち」も展示されていました。



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これもコレクション展「ひとつの複数な世界」で、フランク・ロイド・ライトの窓です・・・なんとなくモンドリアンっぽい?



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モンドリアンの同時代人、チャールズ・レニー・マッキントッシュの椅子と絵画です。
彼はアール・ヌーヴォーの人ですが、絵画はオーブリー・ビアズリーっぽい雰囲気もありましたね。



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モンドリアンの時代はウィーン分離派の時代でもありました。
こちらはエゴン・シーレによる「第49回目分離派展」のポスターです。
ゼツェッシオン~、大好物です♪



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コレクション展「ひとつの複数な世界」、ペーター・ベーレンスの椅子と、トヨビ自慢のクリムトです。



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ミュージアム・ショップも、モンドリアンっぽいセレクションになっていました。



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「生誕150年記念 モンドリアン展~純粋な絵画をもとめて~」、楽しかったです。
モンドリアンと同時代の美術やデザインのコレクション展「ひとつの複数な世界」も展示され、お値打ちなアート展でした。

この展示は、9月20日まで開催されています。
私はウィークデーに出かけたので空いていましたが、週末は混むかもしれません。




愛知県豊田市 豊田市美術館にて
SONY α7 III ILCE-7M3
SONY FE 40mm F2.5 G
Adobe Lightroom Classic



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Commented by voyagers-x at 2021-07-17 05:47
おはようございます ‼️
素敵な美術館ですね。
絵画を鑑賞する人を写真に撮りたいとよく思います。
だけど、僕の住んでいるところは撮影禁止の場所が不思議と多くて^^;
床がピカピカで写り込んで楽しい写り込みの写真が撮れますね。
この美術館は絵画の展示だけでなく、色々な絵以外の展示物もたくさんあるのですね
絵だけ見ていると、時々退屈します^^;
だけどこんな展示の仕方だったらたくさんの素敵な刺激を与えてくれそう^^;
Commented by houbow at 2021-07-17 07:09
コーヒーカップをそのまま展示しても
誰も疑わなかったりして・・・
Commented by 3740s at 2021-07-17 08:52
美術館の清々しい空間が

素晴らしく爽快感を頂く。

私にとっては心の薬の様です!

Commented by getteng at 2021-07-17 09:05
blackfacesheep2さん
撮影OKは嬉しいですね。
当地の美術館ではカメラを持っているだけで注意を受けましたから。。。
美術館でないですが、パルコの前を通っていたら、
守衛からNGだと言われたことがありました。
「俺は持っているだけで、撮るつもりなんざねいよっ!」と怒鳴り付けましたが。。。
Commented by floreta at 2021-07-17 09:19
おはようございます。
ぁぁ〜凡人なので代表作は知ってます。
撮影は人物のブレも計算されていて素晴らしいと思いました( ´艸`)
クリムトは独特ですね〜。好きですね〜。
#15も惹かれます。
Commented by jyuujin at 2021-07-17 10:25
スーパーの野菜売り場に、カラーピーマンが、整然と直角、垂直に
並べられてありました、4枚目の絵のようなモンドリアン風な
写真が撮れましたよ・・・♪
Commented by movin0 at 2021-07-17 10:36
ここの美術館の清々しい壁の白さと明るめの照明がモンドリアンの作品の展示にピッタリだと思いました(^^♪
こちらでは撮影禁止が多く、なかなか美術館内部の作品などは撮ることができませんが、2枚目のピカピカの床のリフレクションが面白いですね^^
Commented by harupita at 2021-07-17 11:26
こんにちは。
豊田市美術館でモンドリアン展
やっているのですね。
会期が長いので、安心していると
終わってしまう時があるので
要チェツクですね。
撮影OKの場所もあるのですね。
三原色の印象的な作品ですね。
床が映り込み出来ていてここは撮影可能ですね。
行く時には床も良く見てみます。
クリムトも撮影OKですか?
ミュージアムショップも意識して
並べているのですね。
豊田市美術館、地元なので
行ってみたいです。
最近少し写欲生活全般やる気が出なくて
黒顏羊さんのエネルギーが眩しいです。
Commented by pikorin77jp at 2021-07-17 11:34
5番も7番も9番も写真自体が作品に見え 壁に掛けてある絵画かと思いました。
Commented by hoshigaoka at 2021-07-17 12:20 x
こんにちは!

いつも面白い展示で楽しませてくれる豊田美術館
今回はデステイルのモンドリアンですか!
昔デステイルの椅子などに興味をもったことがあるのでこれはヨダレものの企画展です♪

しかし「新造形主義」なる概念も理解できるようで分からない世界です。
対象物のあるキュビズムまではなんとか絵画なんだなぁって思えるのですが
直線と赤青黄色だけとなると、もうグラフィックデザインですもんね。
40mmレンズでのキリトリセカイ、僕もトヨビで撮影したくなってきました^^)

↓そのFE 40mm F2.5 Gのレビュー、凄く参考になりました!
逆光にも強そうですし、MFで25cmmまで寄れるとはテーブルフォトもストレスなさそうです^^)v
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:36
voyagers-x さん、こんにちは。^^
トヨビは建物が美しく、どこをどうやって撮っても絵になりますね、しかも展示物は基本的に撮影OKです。
ここの学芸員さんの発想がとてもユニークで、いつも面白い展示方法を楽しませてもらっています♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:37
houbow さん、こんにちは。^^
あはは、マルセル・デュシャンみたいに小便器を展示する人もいますよね。
『泉』と言うタイトルも、皮肉がきつくて面白かったです。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:40
3740sさん、こんにちは。^^
ここは谷口吉生氏の代表的な作品で、どの線も面も美しくて写欲をそそられます。
しかも、基本的に館内撮影OKなのもうれしいですね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:43
getteng さん、こんにちは。^^
トヨビは基本的に撮影OKで、日本の美術館としては異例にアートをよく理解していると思います。
私も某自動車会社の本社ビルを撮影していたら、守衛さんが飛んできたことがありますよ、すっげえ神経質で驚きました。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:46
floreta さん、こんにちは。^^
室内撮影だと、ついブレ写真を撮りたくなりますが、美術館は人があまり動かないので、難易度が高いです。
トヨビは19世紀末から20世紀初頭のアートに強く、一昨年の夏は大規模なクリムト展をやってましたよ。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:47
北旅さん、こんにちは。^^
おお、スーパーで野菜売り場のカラーピーマンが、整然と直角、垂直に並んでいましたか♪
担当者はきっとモンドリアンのファンだったのかも♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:50
movin0さん、こんにちは。^^
豊田市美術館は、建築家・谷口吉生氏の代表作の一つで、美術品を引き立てるのはもちろん、建物そのものがアートですね。
日本の美術館は、基本的に撮影禁止が多いですよね、欧州の大きな美術館とはかなり対応が違います。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:53
葉流さん、こんにちは。^^
トヨビのモンドリアン展、始まって数日たったので、もう空いているかなと思って訪問してきました。
クリムトも撮影OKですよ、原則としてはどこを撮っても大丈夫ですが、来場者が増える大規模展示だとNGな時がありますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:54
pikoさん、こんにちは。^^
作品は真正面から撮る主義なんですが、ときどき遊んでみたくなります。
トヨビはイレモノが素敵なので、写欲が高まりますよねえ♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 15:57
hoshigaokaさん、こんにちは。^^
そうそう、モンドリアンがメインですが、デ・ステイルの作品もたくさんありましたね。
このFE 40mm F2.5 G、超小型軽量なレンズなので、フットワークの軽い撮影が可能でしたね♪
Commented by iwamoto at 2021-07-17 16:20 x
予てよりの不思議、このモンドリアン、どうしてステンドグラスとして売り出さないのでしょう。
ライトの構成もガラスで活きると、勝手に思ってます。

きょうは、写真としては7枚目でしょう。
右の黒も効いてますね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 16:37
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
そうですよねえ、モンドリアンの作品は色ガラスで作ったら映えるだろうなと思うのですが、見たことがないです。
今回は基本的にドキュメンタリーですので、写真としてのオリジナリティが出せたのは7枚目しかないですね。(;・∀・)
Commented by yattokamedagaya at 2021-07-17 19:04
最初の写真のようなタイポグラフィーを交えた表現は
もしモンドリアンさんがいたら、却下されるんじゃないでしょうか。
ああなると商業デザイン風になってしまいます。かポップアート。

主に色より構図だけ見れば(コンポジションなので)それらしいものは
皆「モンドリア〜ン!」とロッキーが奥さんを呼ぶように
(ありゃエイドリアンか)決めつけてしまいますよね(笑)。

Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-17 19:09
yattokamedagaya さん、こんにちは。^^
あはは、もしモンドリアンが存命だったら・・・最初の写真のようなタイポグラフィーは却下されてたでしょうね。
「モンドリア〜ン!」と「エイドリア~ン!」、どっか似てますよねえ、音楽家だと「ハチャトゥリア~ン!」もあるなあ。
Commented by gaku0107boo at 2021-07-18 00:06
こんばんわ!
「大きな赤の色面、黄・黒・灰・青色のコンポジション」、絵画というより幾何学デザインに思えてしまうワタクシは当然センスゼロ?(大汗)
でも、後世に大きな影響を与えたんでしょうね。
Commented by j-garden-hirasato at 2021-07-18 07:33
モダンな作品群ですねえ。
生誕150年を迎える画家が描いた作品とは思えません。
個人的には、好きな作風です。
全国巡業は、しないのかなあ。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-18 12:59
岳の父ちゃん、こんにちは。^^
あはは、確かに幾何学デザインですが、1921年と言えば、まだ大正時代ですよね、めちゃくちゃにモダンです♪
後世への影響、相当に大きかったんじゃないかと思います。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2021-07-18 13:01
j-garden-hirasatoさん、こんにちは。^^
そうそう、生誕150年を迎える画家が描いた作品がこれか・・・物凄いセンスを感じました。
巡回展もいくつかはあるようですよ♪
by blackfacesheep2 | 2021-07-17 05:00 | Art | Comments(28)