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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

五色園を彩るコンクリ像たち (4)

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場面18:「夜盗耳四郎聞法の場」 - 1

五色園を彩るコンクリ像たち、第4回目となりました。

第3回目の「場面17:六角堂御参籠 雲母坂お通い」から、広場を北に向かい、大安寺まで戻ります。
駐車場の前をさらに北に進み、「森夢幻師像」の前を再び通って、大安寺のの裏手に回ると、何やら人だかりがあります。^^

高低差を利用して、立体的な展示になってました。
こちらはその一番下の部分です・・・夜にある家の床下に潜り込み、聞き耳を立てる泥棒です。



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場面18:「夜盗耳四郎聞法の場」 - 2

泥棒さんが聞き耳を立てていたのは、このお坊さんたちの話のようでした。


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場面18:「夜盗耳四郎聞法の場」 - 3

あまりにもそのお坊さんの話が良かったので、朝になって泥棒は床下から這い出して、お坊さんに会いに行きました。
う~ん・・・同じ泥棒とは思えない情けない表情です・・・しかも、服の色も違う・・・毛深さは同じです。
色を塗り替える時の考証ミスかな、それとも敬意を表するために着替えて行ったのかな。(;・∀・)



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場面18:「夜盗耳四郎聞法の場」 - 4

泥棒に講釈するお坊さんです。
額がひび割れるほどの大迫力のご説法のようですね、こりゃ泥棒さんも感動するわけです。^^



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場面18:「夜盗耳四郎聞法の場」 - 5

ん?黄金色の仏様の上で抜刀する人がいる・・・なんじゃこれは。^^
説明用の立て看板には、下記のように書かれていました。

『昔、摂津国(大阪府)の幣島に耳四郎という大強盗がいました。
耳四郎は放火・殺人・強盗をして日々を送っていました。

ありとあらゆる悪事を重ね、ついには京都へ流れ込み姉小路の白河御殿の縁の下に忍んで夜の更けるのを待っておりました。
その夜、法然上人の御法話が白河御殿で開かれるとあって僧俗の人々が集まっていました。
人々は聖人の尊い御法話を聴聞して御仏の御慈悲の深いこと、
凡夫の罪の重いことを信じ涙ながらに仏恩のありがたさに念仏を唱えていました。

耳四郎は縁の下で聞くともなしに上人の懇ろな御法話を聞いて、
自分の醜い心を顧み、み教えのありがたいことに打ち驚きました。
御法話は夜の白々明けるころ終わりました。

そして、耳四郎は縁の下よりはいい出て上人の御前に参り自分は悪人であることを告白して、救われる道を求めたのでした。
上人が耳四郎に念仏の尊さをお説きになると、彼は涙とともに合唱して念仏を唱えました。

 その後、念仏を唱えるようになった耳四郎も盗人の生活を抜けることができず悩んでいました。
盗人の仲間はそんな耳四郎の暗殺を企み、彼に酒を飲ませ、酔いつぶれて寝込んだところを殺害しようと謀りました。
何も知らぬ耳四郎は酒によって寝てしまいました。

仲間は刀を抜いて耳四郎を殺そうと振り上げると、寝ている姿が金色の仏様に変わっています。
仲間は刀を投げ捨てその姿を拝みました。

 耳四郎がふと目を覚ますと、仲間が自分に拝んでいます。
わけを聞いて耳四郎は自分の唱える念仏の功徳の広大なる事に気が付きました。
そして二人の悪人は懺悔とともに髪を切り、法然上人のお弟子に加えていただきました。』



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 1

さて、耳四郎たちを後にして、南下していくと、また人々が群がっている場面に遭遇します。



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 2

今回の主人公はこの少年のようです・・・ちょっとおっさん臭い少年ですが、日吉丸なんだそうです。
つまり、豊臣秀吉の若かりし頃、って設定ですね。
橋が見えますが、これが矢作川にかかる矢作橋なんだとか。



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 3

つーことは、この髭面は・・・夜盗の親分、蜂須賀小六ってことになりますね。^^



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 4

これが全体図。
夜盗たちが日吉丸を取り囲んでいます。
日吉丸は、蜂須賀小六に頭を蹴られて「謝れ!」って怒ってるところなんですね。^^



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 5

この夜盗、ずいぶん不自然というかぎこちないなポージングですね。
浅野祥雲さんのコンクリ像のポージング、アカデミズムと無縁なヘタウマ系が多いです。



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 6

こちらの夜盗さん、しげしげと日吉丸をのぞき込んでいる感じです。
仕草や表情は、完全に漫画風です。



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場面19:「日吉丸矢作橋出世の糸口」 - 7

ちなみに、五色園のコンクリ像の中で、この矢作橋の日吉丸だけは、親鸞聖人とまったく無縁です。
なんでこんなものがここにあるんでしょうか・・・

親鸞さんだけだと、話が抹香臭くなるよなあ・・・子供にはあまり魅力的じゃないから、ポップなヤツを追加しよう♪
と考えたのでしょうか。(;・∀・)

ちなみにこの場面には、解説用の看板は建っていませんでした。



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場面20:「箱根権現御饗応」 - 1

日吉丸のいた橋から南下してしばらく歩くと、右に山の中に入っていく道があります。
その山道を歩いていくと、こんな白髭のお爺さんに出会います。



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場面20:「箱根権現御饗応」 - 2

そのお爺さんの前を歩くのは、どうやら親鸞聖人ご一行のようです。



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場面20:「箱根権現御饗応」 - 3

お爺さんの後ろには、家来と思しき人々が続いていました。



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場面20:「箱根権現御饗応」 - 4

これが「箱根権現御饗応」と呼ばれる場面の全体図です。
Google Mapのストビューでも確認できます。

説明用の立て看板には、下記のように書かれていました・・・古い表現なので、文字起こしが大変です。(-_-;)



『親鸞聖人62歳の御時、関東より都へお帰りになる道中、
箱根の嶮難にさしかかられご老体の聖人のご疲労はさぞ激しかったことでありましょう。

しばらく御休みにならうとして社家と思はれる家に立ち寄り給うと
烏帽子に法衣を着た老翁が立ち出でて聖人のお姿を不審げに眺めて居りました。

やがて慇懃に申しますに「愚老は当箱根権現の官主でありますが、
今宵皆のものと十六夜の宴を開きました所、夢にもあらず、幻にもあらず、
権現様の神体が現はれて宣うに、我予ねて尊敬を致す客僧が只今ここを過ぎ給うことであるから
「懇ろに接待し饗応申し上げよ、」との神さまのお声を聞きまして、直ちに家の外に出てみますれば貴僧の御訪ねを得ました。

これは誠に唯事ではありません。あまりに明らかな神のお告げでありました故、尊敬せずには居られませぬ。
さあどうぞ」とご案内申し上げたのでありました。

官主は聖人を座敷に案内して種々の珍味を調へ、あらん限りの御饗応を致しました。
聖人は権現様の示現を感嘆し給い、ここに三日間御滞在になり、権現社殿に参籠し給い御礼の心を尽くされました。』



なるほど、昔は仏教のお坊さんと神道の神社は仲良しだった、ってことなんですね。^^
よく考えたら、神仏混交は昔の日本では当たり前でした。
権現って、本地垂迹思想によれば、日本の神々が仏教の仏や菩薩が仮の姿で現れたものなんだそうです。




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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 1

さて次の場面へ移動します。
「箱根権現御饗応」から延びている道を進んでいくと、こんな階段に出くわします。
ここを登って行くと・・・



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 2

こんな荒れ果てた社殿にたどり着きます・・・これが六角堂です。
「五色園を彩るコンクリ像たち (3)」の最後の場面、場面17:「六角堂御参籠 雲母坂お通い」に出てくる六角堂ですね。
五色園の写真はネット上にたくさんありますが、六角堂はあまり見たことがありません。



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 3

午後の遅い時間に到着したので、強烈な西日で哀愁に満ちた光蜥蜴の大群がいましたね。



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 4

これが六角堂の本殿のようです・・・確かに六角形ですね。
この建物、すぐ横には住宅地が迫っているようでした・・・Google Mapで確認できました



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 5

階段も腐れ落ちており、長い間手入れされてない感じです。
さすがの私もおっかないので、上りませんでしたよ。



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 6

反対側にはこんな多重塔が建っていました。



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場面21:「六角堂(百夜祈願)」 - 7

説明用の立て看板です。
古めかしい表現・仮名遣いのため、OCRソフトにも反応が悪く、効率がよくありません。
結局、エディタを起こしてベタ打ちするのが最速でした。(;・∀・)



『磯長の夢告(聖徳太子の御廟で夢の中で聖徳太子に「おまえの命はあと十年」といわれた事)から十年経った二十九歳の年、
聖人はまだ後生の一大事の解決には至っていませんでした。

そして自らが求めているものの確証を得るために六角堂参籠し如意輪観音を拝すことを決意したのでした。
聖人は正月早々、比叡山から六角堂まで三里十八丁もの道程を通われました。
その苦行は言語に絶したもので、どのような天候にも屈せず、毎夜続きました。

そして、とうとう九十五日目の夜明けに救世観音が白蓮華の花の上に座って現れ
「程なく汝は末法有縁の導師に出会うであろう。」と告げられました。

しかし、まだ悩みの解決に至らなかった聖人は比叡山を下り、京都の街をさまよい歩きました。
そこで聖覚法印という、比叡山で共に修行していた法友に出会いました。

そして聖覚法印に「吉水の法然上人こそは、生死の苦海を渡る善知識である。」と教えられると、
わらをもつかむ思いで吉水の草庵を尋ねられました。

法然上人は他力摂取の御教えについてねんごろにご教化されました。
そして、親鸞聖人は初めて自力でわ開けぬ悟りの難しさに目覚め、他力本願を深く信じ、法然上人の御弟子になられたのです。』



ちなみにこの場面21:「六角堂(百夜祈願)」には、浅野祥雲さんのコンクリ像は一体もありませんでした。
ここは五色園の中で唯一、コンクリの人物像がない場面のようでした。
場面12:「親子悲願仏」には、人物像はなくても浅野祥雲作品と思しき動物像はありましたからね。



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場面22:「弁円悔悟」 - 1

さて、次の場面へ移動します。
六角堂から、やって来た道に戻り、階段の下にある道を北東へ進みます。
まっすぐ行くと「箱根権現御饗応」へ戻る道なんですが、途中で右へ曲がる道(南東)を進みます。

すると、先ほど日吉丸ご一行様がいた地点からの南に出ます。
Google Mapのストビューでも見られますね。
三人の山伏が、平蜘蛛のように這いつくばる風景に出会います。



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場面22:「弁円悔悟」 - 2

この山伏さんたち、誰かに似ているんだよなあ・・・
昭和初期の人気者をモデルに選んでいるんでしょうか。^^



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場面22:「弁円悔悟」 - 3

山伏たちの前にいるのはお坊さん・・・親鸞聖人でしょうね。^^



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場面22:「弁円悔悟」 - 4

全体図はこんな感じになっております。



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場面22:「弁円悔悟」 - 5

さて、例によって看板の文字を起こしましょうか。(;・∀・)
看板のままでも良いかと思ったのですが、後世のためにもWEB資産として、誰かが文字起こしをしなくちゃならない・・・
使命感をもって文字起こしをしましたよ。^^

『板敷山での祈祷、待ち伏せに失敗した弁円は猛々しく稲田の草庵に踏み込みました。
しかし、弁円を迎え入れた聖人の顔には微笑みがもれまるで弁円を包み込むようでありました。
そのお姿に弁円は害心が跡形もなく消え、そして剣を投げ捨て大地にひれ伏し涙を流しました。

弁円は「かかる円満具足の御聖人とも知らず、日夜命を狙っておりました私でございます。
どうぞこの首を落としてください。お願い致します。」と懺悔するのでありました。

聖人は「この親鸞は一切衆生に仏の救いを信じせしめるために努力をしているのです。
仏を拝む念珠は持っておりますが、未だ人を切る刀剣をてにしたことはありません。」といい、御仏の教えを諭されました。

かくて、親鸞聖人を殺害しようとした弁円は明法坊という法名を賜り稲田で聖人のお世話をするようになりました。
そして明法坊弁円はのちに聖人のお供で板敷山を通るときに
「山も山 道も昔に かわらねど かわりはてたる わがこころかな」と詠み、過去を懺悔し回想したのでありました。』



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 1

さて、次の場面へ移動します。
「弁円悔悟」 から南下し、しばらく歩いていくと廃屋が見えてきます。
その横にある石段を登って行きましょう・・・Google Mapだとこの辺になります。

こんなお坊さんのご一行に出会いますが、これはどうやら場面22の最後の状況のようです。
つまり、明法坊弁円が親鸞聖人と板敷山を通過する際、かつての悪行を思い出しているのでしょうね。
右が親鸞聖人、左が明法坊弁円でしょうか、すっかり柔和な表情になっています。



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 2

ここから明法坊弁円の悔悟シーンが始まります。
おお、山伏がいっぱい山の上に並んでおりますねえ。^^



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 3

これが在りし日の弁円でしょうか・・・
先ほどの「弁円悔悟」の場面の同一人物とは思えない悪相です。(;・∀・)



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 4

「お、親鸞、めっけ♪」と指さす山伏・・・かな?
山伏にしては鋭さの足りない脱力系です・・・昭和初期の喜劇役者がモデルなのでしょうか。



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 5

こちらの山伏、みょ~に短足ですねえ。(;・∀・)
浅野祥雲さん、山の上までコンクリ像を持ち上げるのが大変なので、短足にして重量削減を図ったのでしょうか。



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 6

こちらの山伏はそんなに短足じゃありませんね。
でも、これだけのコンクリ像を山の上まで担ぎ上げるとは、浅野祥雲さんのご苦労、並々じゃなかったようです。



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場面23:「板敷山弁円狙撃」 - 7

さて、例によって案内板の文字起こしです・・・こんなことが書いてありました。↓



『常陸の国(茨城県)那賀郡を拠点に、近隣一帯の山の民を支配していた修験者に、弁円という山伏がいました。
弁円は国主から寺領を与えられ、また関八州(関東全域)の山伏の総司となり、その霊力・呪術は畏敬の的となっていました。

そんな弁円の前に、親鸞聖人が現れました。
聖人は稲田に念仏道場を開き、山の民びとに対しても、
「念仏を唱える人は、みな弥陀如来によって救われ、平等に往生することができる。
前世の業も、今世の宿世も念仏申すことの障りとはなりません。」とお説きになりました。

この教えは、前世の宿業や祟りで山の民を威圧する弁円にとって許しがたいものでありました。
そのうえ、聖人にご説法を聞き求める人々が激増し、弁円に祈祷を頼みにくるものは年々減少の一途をたどり、
とうとう激怒した弁円は憤慨し、聖人殺害を策しました。

弁円は板敷山に護摩壇を作り、三日三夜聖人呪殺の祈祷をなしました。
しかし、聖人には何の兆候もなく不況に励まれる毎日でした。

そこで今度は武装した弟子三十五人を不況の際通られる板敷山の道々に潜伏させ聖人殺害を企てました。
しかし不思議なことに、山上に念仏の声が聞こえてそちらに急げば、
聖人の姿はなく今度ははるか麓の方から念仏が聞こえて板敷山を通過していきます。

翌日も翌々日も同じように聖人を殺害することはできませんでした。
怒り狂った弁円はとうとう稲田の草庵までのりこんで行きました。



以上、五色園の仏教テーマパークの23場面、これにて終了です。
過去にご紹介した「場面」は、下記のリンク先をご覧ください。

五色園を彩るコンクリ像たち (1)

五色園を彩るコンクリ像たち (2)

五色園を彩るコンクリ像たち (3)

なお、この五色園にはもう一つ不思議なコンクリ像の場面が残されています。
それについては後日、またご紹介しようと思っています。




愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932番地31 五色園にて
SONY α7 III ILCE-7M3
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
Adobe Lightroom Classic



五色園を彩るコンクリ像たち (4)_d0353489_22054560.png


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Commented by getteng at 2021-02-27 09:16
blackfacesheep2さん
何十体あるかわかりませんが、
ひび割れの補修やペンキ(?)の塗り替えなど維持管理も大変でしょうね。
それにしても、面白い公園があるものです。
Commented by voyagers-x at 2021-02-27 09:50
おはようございます ‼️
凄い数の像があるのでしょうね
自然一杯の感興の中、この場所全体が何だか舞台みたいなものですね
季節ごとに違う雰囲気に変化しそうですね
新緑の季節はまた違う印象になりそうですね
Commented by yattokamedagaya at 2021-02-27 10:38
場面……ですね、確かに。
映画の1シーンを切り抜いたスチール写真のような
画面構成が素敵です。
これはコンクリでしょう。どうやって作っているんでしょう。
型にはめるんじゃなくて、骨組みに徐々に貼り付けて
形を整えていくような造形法なんでしょうか。
Commented by jyuujin at 2021-02-27 11:15
昭和初期にこれほどのスケールの大きな、視聴覚伝道を目的に
作成されたのですね、 いやはや、取材とブログ編集、お疲れ
さまでしたね・・・♪
これ、定期的にメンテナンスしているのでしょうね?
浄財入れか何かが設置されているのでしょうか?
Commented by NullPointer09 at 2021-02-27 11:29 x
うーむ、今回のブログも大変な労作ですね♪

像を見ていると、子供のころに見ていた映画の出演者に似ているような気が
するんですよね。^^;
浅野祥雲さんの略歴によると、映画館の看板を描くなどして生計を立てたと
ありますので、どこかに映画の影響があるのでしょうか。

大竹敏之さん著『コンクリート魂 浅野祥雲大全』を読んでみたいのですが、
地元の図書館には蔵書がありませんでした。(現時点で密林に在庫あり)
豊田市中央図書館には蔵書がありますね。
Commented by floreta at 2021-02-27 14:43
う〜凄い大作記事ですね( ´艸`)
泥棒さんも一夜にして心を入れ替えて精進したのでしょうか
心を見透かされているかの様な気持ちになりました。
ベタ打ちご苦労様でした。
私にはできそうにもありません
それにしてもよくできていますねコンクリ像たち
目の保養もさせていただきました。毛むくじゃらの方もいましたが( ´艸`)
Commented by pikorin77jp at 2021-02-27 15:27
大作の文章 読んでるうちに引き込まれ コンクリ像の表情も見ながら クスクスと笑えるところもあり とても楽しくよみ終わらせていただきました。^^ また 巨大アーモンドでてきましたね^^
Commented by harupita at 2021-02-27 15:58
超大作五色園ブログですね。
案内板の文字起こしにも
使命感すら感じます。
ここは今も訪れる方は
いるのでしょうか?
親鸞聖人名前しか知らない存在でしたが
こうして読んでいると
驚くばかりです。
黒顔羊さん、執筆疲れされていませんか?
親鸞聖人に続き
黒顔羊さんのパワーにも
驚くばかりです。

五色園愛知県在住でありながら
ここで初めて知りました。
ありがとうございました。
Commented by iwamoto at 2021-02-27 16:48 x
お疲れさまでした。
もはや、専門家という域ですよね。
誤変換も散見されますが、これほどの大作を拝見して、誰が文句を言えるでしょう。
ガイドさんも出来そうですね。

ここまで仕上げれば、夏休みの宿題が、もはや終わっているような感じではありませんか。
新学年はまだなのに。
Commented by windmark-sakura at 2021-02-27 19:53
夜盗の表情やしぐさが面白すぎます( *´艸`)
おっかねー表情の像もあるけど、今回紹介されている像はどこか愛嬌があって面白いです(^^)

それにしても凄い作品数ですね。
こんなにたくさんの象の維持、相当大変そうな気がします。
この五色園のシリーズ、思いのほかの大作になりましたね~。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:13
getteng さん、こんにちは。^^
五色園の浅野祥雲氏が作ったコンクリ像、おそらく100体以上あるんじゃないでしょうか。
このコンクリ像の保守管理は、ボランティア団体がやっているのですよ、浅野祥雲氏のご子孫も参加しているとか。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:15
voyagers-x さん、こんにちは。^^
数えたことはないのですが、おそらく100体以上あるような気がします。
ここは桜の樹が沢山ありますので、桜の季節にはまた再訪してみようと思っています。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:17
yattokamedagaya さん、こんにちは。^^
浅野祥雲さんは、それぞれの場面のコンクリ像を作るときに、映画のように絵コンテを作ったのでしょうね。
どうやってコンクリ像を作ったのか・・・型じゃないでしょうね、やはり骨組みに徐々に貼り付けていくんでしょうね。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:19
北の旅人さん、こんにちは。^^
五色園は昔から何度も撮っているんですが、ブログを書く時に包括的なウェブサイトがなくて苦労していました。
じゃあ、自分で作ってしまおう・・・今までネット情報にお世話になってますので、恩返しですね♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:21
NullPointer09さん、こんにちは。^^
あはは、書きだすとつい筆が滑って饒舌になってしまいました、WEB資産として残そうと思ってしまったのですよ。
大竹敏之さん著『コンクリート魂 浅野祥雲大全』、豊田市中央図書館には蔵書がありますか、借りてこようっと♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:25
floreta さん、こんにちは。^^
わはは、自分が好きなものだと、いくらでも蘊蓄を語りたくなるオタク的性格なんです。(;・∀・)
ベタ打ちはさほど苦にはならないんですが、誤変換が多くて恥ずかしいです・・・よくチェックしないと。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:27
ピコさん、こんにちは。^^
ネット上の情報にはかねてからお世話になっており、たまには恩返しを使用と思って書きましたよ。^^
わはは、そうそう、巨大アーモンド、また出てきましたよ、この造形は撮っても愉快です♪
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:28
葉流さん、こんにちは。^^
五色園はいまや全国的に有名なB級スポットになったようですね、地元民の誇りでもあります。
私はブラインドタッチが速いので、入力するのは苦にならないんですが、性格が雑で誤変換が多くて悲しいです。(-_-;)
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:30
iwamoto 師匠、こんにちは。^^
いや~、お恥ずかしい・・・読み直すと誤変換だらけですね、「承認」と「聖人」の間違いが一番多いです。(-_-;)
昔からネット情報にお世話になっているので、自分ができることで恩返しができればと、使命感を持って書きました。^^
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:32
windmark-sakura さん、こんにちは。^^
浅野祥雲氏のデフォルメの効いたコンクリ像、表情豊かで楽しいですよね♪
五色園の場面についての情報、包括的なものがないので、この際作ってしまおうと思って書きだしたら、超大作になってしまいました。(-_-;)
Commented by j-garden-hirasato at 2021-02-27 20:51
大作です。
大作過ぎますねえ。
ココまでだと、もはや、修行ですね。
普通の人、これは付いていけないかな。
自分がココに行ったとして、
どう紹介すればイイのか、分からなくなりました…。
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 20:56
j-garden-hirasatoさん、こんにちは。^^
あはは、五色園の浅野祥雲コンクリ像の包括的情報をでかしあげようとしたのですが、思いのほか大作になりました。
普通の人は、コンクリ像のユーモラスな表情を撮影してくるだけで十分だと思います♪
Commented by gaku0107boo at 2021-02-27 21:42
こんばんわ!
こういった人形が苦手(怖いので…汗)なので、一度も行ったことがありませんです。(汗)
どうかお誘いになりませんように~。(笑)
Commented by blackfacesheep2 at 2021-02-27 22:31
岳の父ちゃん、こんにちは。^^
私は鈍感力が極めて高いせいか、こういう場所に行ってもどってことないんですよ。
でもフィルムカメラで、心霊写真は何回か撮ってますけどね。(;・∀・)
by blackfacesheep2 | 2021-02-27 05:00 | Statues | Comments(24)