古いアルバム - 母の日によせて

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古いアルバムに貼られた一枚のポートレート・・・この女性は、私の母です。22歳で私を生んでいますので、23歳ぐらいの時の写真でしょうか。抱かれているのは60ん年前の私です。


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こちらは昭和31年のお正月、明治神宮での初詣の際の写真のようです。右側の二人が私の両親です。このとき、私はまだ母のおなかの中にいました。



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そして4月に、私と弟が生れました・・・私、一卵性双生児の兄なんですよ。^^これはその年の7月ぐらいの記念写真らしいです。左が母の母、真ん中が父、右が母の妹です。
私の母は私たちを抱く代わりに、スピッツのロンを抱いてます。(;・∀・)母によれば、いつも我々を抱いているので飽きちゃったんだとか・・・いかにも天然な母らしいです。^^

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我家にあるこの仙台箪笥、母の形見です。


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今から40年以上前の写真です・・・上の仙台箪笥は左右に分けて置かれていました。ちなみに母の右側の赤いTシャツは双子の弟、母の左の赤白縞ポロは私です。
この頃は我々は二十歳ちょい過ぎ、当然ながら髪もふっさふさでした。
母は我々が小学校に上がるころに父と別居し、やがて離婚しました。子供たちを養うためにさまざまな仕事をしましたが、米国外資系訪販のT社のセールスの仕事が天職となりました。母は人を動機づけして育成するのが大好きで、そのT社の販売代理店として20年以上、販売実績日本一の座をキープしました。
この写真は、母の社長としての仕事が一番忙しかったころのものです。母の趣味はショッピングで、仕事の合間を見つけては、デパートや専門店に出かけていました。この仙台箪笥も、仕事で高山を訪れた際に、骨董屋さんで見つけて衝動買いしたものです。


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母が我々夫婦にプレゼントしてくれた手作りのテディベアです。私たちが子供のころ、我々が着る服はほとんど母が作っていましたから、洋裁は得意なんですね。縫い方や綿の入れ方を見ると、大雑把なおおらかな母の性格が表れています。(;・∀・)
背景のキルトは、1994年の相方の誕生日に母が作ってプレゼントしてくれたものです。母はC型肝炎による肝硬変を発症し、1986年に仕事を引退して闘病中でした。20年以上ハードワークをこなしてきたせいか、こういう手作りをする時間が楽しかったと言っていたのが印象的でした。
母は1994年11月末に亡くなりました・・・享年60歳、若すぎました。
もう少し頑張って生きていたら、より効果的な治療方法も開発されたのに・・・残念です。

華やかなことが好きだった母のために、葬儀の祭壇はパステルカラーの花で飾りました。葬儀屋さんは絶句していましたが、母を知る参列者は、みんなそのカラフルな祭壇を褒めてくれました。



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今日は母の日・・・残念ながら、母に赤いカーネーションを贈ることはできません。でも古いアルバムをめくりながら、せいいっぱい亡き母を偲ぼうと思っています。ママ、産んでくれてありがとう。







愛知県みよし市三好ヶ丘にて

SONY α7 III ILCE-7M3

SONY FE 24-105mm F4 G OSS

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