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Soul Eyes

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#2です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by Black Face Sheep

Blue In Green

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私の大好きなJAZZピアニスト、Bill Evansのドキュメンタリー映画"Bill Evans - Time Remembered"を見てきました。
この映画は「五大陸国際映画祭」など、国際的な映画祭で、最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞したそうです。

"The longest suicide in history"(史上最長の自殺)とも言われた、ビルの51年の人生と音楽が描かれていました。
貴重な証言、映像、写真の記録で、ビルをを巡る人間模様やその死の間際が再現されていました。

彼の命を奪った麻薬との闘い、相棒スコッティを失った強烈な喪失感、兄やエレインの自殺・・・
美しい音楽を生み出したビル・エヴァンスでしたが、その人生は悲劇に満ちていました。
でも、ビル・エヴァンスのファンならぜひ見て欲しい映画だと思います。

晩年に共演したボーカリスト、トニー・ベネットにビルが贈ったアドバイスは心に染みました。
“Just go with truth and beauty, and forget the rest.”
『真実と美だけ考えれば良い、後のことは全部忘れろ。』

この映画は今、名古屋なら名演小劇場で上映中ですが、ここはこの手のドキュメンタリー映画が得意ですね。
女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーの映画、ブラジルの詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの映画もここで見ました。




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さて、上の白い紙の板、何かお分かりになりますでしょうか。
これがわかる方は、昭和人です。^^

LPレコードと呼ばれるアナログ音源です。
このLPは私の愛聴盤、"Explorations / Bill Evans"で、ビルのサイン入りの宝物です。

1976年の1月、ビル・エヴァンスのコンサートを名古屋の公会堂に聴きに行きました。
当時、私は大学受験を控えた浪人生でしたが、JAZZばかり聴いていて、あまり勉強してませんでした。

生で見たビルの演奏姿勢は独特でした・・・スローな曲になると、頭の位置が低くなるんです。
鍵盤に置かれた手の位置ぐらいまで、頭を落とした姿勢で弾いてました。
あそこまで頭を下げることで、ビル特有の深く重く沈んだハーモニーが生まれるのかなあ、などと思いました。

演奏終了後、楽屋までビルを訪ねていき、この”Explorations"のLPにサインをもらいました。
ビルがサインをしてくれた時のことは、まだよく覚えています・・・とても優しい笑顔でした。

それにしても、緑色のマジックペンとは、いかにもビルらしいです。
"Blue In Green"・・・ビルが作曲した名曲です。
それにちなんで、今日の写真のカラーを決定しました。










愛知県みよし市三好ケ丘、名古屋市東区東桜『名演小劇場』にて
LUMIX DMC-GX7MK2
SIGMA 30mm F1.4 DC DN


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Commented by getteng at 2019-05-02 07:04
blackfacesheep2さん
ヴィヴィアン・マイヤ-の映画を観そこないました。
どこかで再上映がないかと注意しているところです。
今や、映画館は限られていますので期待できないですね。
DVDでも出ていればいいのですが・・・。
Commented by iwamoto at 2019-05-02 07:46 x
ピアニストと言えば、ビル・エヴァンスとグレン・グールドでしょうか。
あのアルバムにサインを自分で貰ったとは、生涯の大事な経験ですね。
それを熟成してゆく人生となったのでしょう。 それは幸せなこと。

先日、レコードを運んでみました。 古いアンプと。
プレーヤは買えるでしょう。
スピーカも古いのを持ってます。 エヴァンスの表現には不向きですけど。

管球アンプも欲しいですね。
Commented by Yuko_PHL at 2019-05-02 08:53
この映画私も見ました。なかなかに良い作品でしたね。切ない人生ですが、それが彼のピアノをさらに魅力的にしてるきがして、なんとも皮肉な話しですが。。。ビル エバンスのライブに行ったことがあって、しかもサインまで貰ったなんて、凄すぎます。羨ましすぎです!
Commented by j-garden-hirasato at 2019-05-02 09:33
青と緑、
相性のイイ組み合わせですね。
Bill Evans、
名前しか存じません…。
我が家では、
映画の影響もあって、
クイーンにハマってます。
Commented by photofloyd at 2019-05-02 11:29
いやはや、私は昭和人ですね。
ビル・エバンスの流れは脈々と流れています。シンシナティのFred Herschから、私は特に欧州のLars Jansenを筆頭に、Alessandro Galati, Givanni Mirabassi, Robert Olser などなど尽きることなく聴いています。今は特に欧州で花咲くビル・エバンスの流れに堪能しています。
Commented by pikorin77jp at 2019-05-02 11:43
素敵な写真に素敵な文章、、ジャズのこと よく知らない私でも 映画みたくなります。最後のサインの写真 そこに 手作りのリボンのテディーベアがいること。センスいいな!!
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:27
gettengさん、こんにちは。^^
ヴィヴィアン・マイヤ-のドキュメンタリー映画、良かったですよ。
マイナーな映画なので再上映は難しいと思いますが、アマゾンで調べたらDVDは入手可能ですね。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%97%E3%81%A6-DVD-%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC/dp/B019FPDB6K/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=Vivian+Maier&qid=1556785577&s=dvd&sr=1-1
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:31
iwamoto師匠、こんにちは。^^
二十歳前の若造がビルの素晴らしさをどれほど理解できていたかは疑問ですが、あのコンサートに出かけたのは大正解でした。
レコードは管球アンプとの相性が良いですよね、しばらく温めてから聴く柔らかでまったりした音、素敵です。
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:34
Yuko_PHLさん、こんにちは。^^
この映画は国際的にも評価が高いようですね、Bill Evansが亡くなってもう30年以上経つのに、人気は衰えません。
二十歳前の私の行動で誇れることはほとんどないのですが、唯一、Bill Evansのコンサートに行ったことを誇りにしています。
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:36
j-garden-hirasatoさん、こんにちは。^^
寒色同士の組み合わせなんですが、緑が入っているせいでミステリアスな感じになりますね。
うちの義妹が、大昔からクイーンの大ファンです・・・でも、彼女はあの映画、見に行ってないんですよねえ。(;・∀・)
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:37
photofloydさん、こんにちは。^^
現代のJAZZピアニストで、Bill Evansの影響下にない人って皆無でしょうね。
Lars Jansenは知っていますが、あとは初めて聞く名前ばかり・・・私も新しい人の音楽を聴かなくては。(´;ω;`)
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-02 17:39
ピコさん、こんにちは。^^
地味なドキュメンタリー映画なんですが、Bill Evansのファンにはお宝映像がたくさん出てくるんですよ。
最後のベアさんは相方謹製の布製ベアです・・・春っぽい色の子を選んでみました。^^
Commented by taekamede at 2019-05-03 20:01
すぐそこで待っている梅雨の到来を感じさせる湿度のある色がとっても素敵です。雨ってジャズと相性がいいんですね~(#^.^#)小花のベアちゃんにも癒されます♪
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-03 20:27
たえかちゃん、こんにちは。^^
GWの前半は雨がちなお天気で、ちょうどこんな感じの色味の写真が撮りたくなりました。
そう、JAZZに雨が似合う・・・あ、逆かな、前にJAZZはよく似合います♪
Commented by nobikunJ at 2019-05-04 12:33
いいなぁ、直筆のサイン、しかもLP、しかもしかもビル・エヴァンス!
私だったら絶対に額に入れて飾ってしまいますね。^^
このコンサート、憶えています。私も名古屋に行きたかったけど、中学1年坊主だったのであきらめました。
先日もSunday at the Village Vanguardを聴いていて、今まで気づかなかったラファエロが奏でる素敵な旋律を発見しました。何回も何回も聴いているアルバムなのに。
だからJazzを聴いてしまうんですねよね 。
Commented by blackfacesheep2 at 2019-05-04 21:23
nobikunJさん、こんにちは。^^
Billの直筆サイン入りのこのアルバム、JAZZ喫茶をやってたら絶対に額装して飾ってるでしょうね。
Sunday at the Village Vanguardの冒頭、Gloria's Stepって曲がありますが、あれはスコッティの彼女の名前のようですね。
映画の中に出てきましたよ、グロリアさん。^^
by blackfacesheep2 | 2019-05-02 05:00 | Music | Comments(16)