廃校慕情#20 - 中藁科小学校小布杉分校
2017年 11月 15日
ほぼ一年ぶりの「廃校慕情シリーズ」です。
旧ブログで#1~#18まで連載した後、新ブログになってからは、昨年の11月に妻籠小学校を更新しました。
今回は静岡県の廃分校です。
ここは私の写真友達のKさんが、昔から写真を撮り続けている静岡市内の限界集落にある廃分校です。
と言っても、まだ本当の廃校にはなっておらず、正式には「休校」のままのようです。
でも、再度開校されるかどうかは、極めて難しい状況のようです。
Kさんの説明は下記のとおりです。
「5〜6年前に分校が事実上廃校になり、校舎、体育館は、本校が管理をして、ほぼ当時のままの姿を保っています。
現在集落には、40戸ほど、ほとんどが60以上の人たちで、選挙権のない人はいません。
集落には、水道がなく、全て沢の水で生活が営まれており、お店は一軒もなく自販機すらありません。
春には桜が咲き、梅雨はホタル、夏は川遊び、鮎取り、、、晴れれば峠から富士山を眺めることもできます。」
日本の過疎の村の一つの典型とも言うべき場所なのかもしれません。
今回は、Kさんの他に、私の所属する写真グループ、「全日本味噌煮込写真家協会」の仲間たちと出かけてきました。
廃校と言っても、ときどきは街の子供たちが遊びにやってきて、山の生活を楽しんでいきます。
この日も、街の子供たちが来て、校庭で遊んでいましたね。
子供たちの遊び相手になってくれたのは、この分校を卒業し、この地域に残って頑張ってお茶づくりを続けているSちゃん。
彼にはお茶づくりの話も聞きました・・・なかなか厳しい現実のようでした。
旧・小布杉分校とその集落で一日過ごしましたが、今の日本が失くしてしまった素晴らしいものがたくさんある地域でした。
夥しい数の写真を撮らせてもらいました。
春や夏にも、ぜひ訪問してみたい・・・心からそう思いました。
静岡市葵区小布杉1756番地の1 中藁科小学校 小布杉分校にて
SONY α7 II ILCE-7M2
AUTO SEARS (TOMIOKA) 55mm/f1.4
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知りませんでした。
建物自体は、まだまだ使えそうですね。
後利用を考えているのでしょうか。
今度、静岡の実家に帰ったとき、
行ってみます。
でも、正月だから…。
静岡県の市域ってやたら広いですよね、静岡市にしても浜松市にしても・・・かなり田舎まで含んでます。
ぜひお正月休みにはご訪問くださいな、懐かしい日本の山里に会えますよ。^^
お店をされたり・・・そういうのをテレビで時々見ますね。
そうやって活用されれば一番いいんですけどね。
私が通っていた小学校は木造で、児童はみんな裸足で学校生活を送っていました。
それに比べるとまだまだ立派な校舎ですね!
たまたま子供たちがコントラストのある服を着ていてくれて、ラッキーでした。^^
「二宮金次郎」の像がない学校、普通だと思います、私の母校も戦後に建てられた学校なのでありませんでしたよ。
そうですね、小さな子供はいなくなっても、集落での生活はあるわけなので、なんらかの形で使ってもらえるといいですね。
私が通っていた小学校、初めのころは木造が残ってましたが、こういうコンクリートの校舎が増えていきましたね。
最近は廃校を利用して色々やっているそうですが、ここも何かに使われたらいいですね。
なるほど、広島だと県北の方や島なんですね・・・日本中には増えていると思いますよ。
ここも「山の学校」として、都会の子供たちを招待したりしているようです。^^
地名は暗号ではなくて、明号。 伝えられるべきものが託されているのに。
学校名や地名が失われる・・・悲しいことですが、かなり多いですね。
○○第3小学校、なんて聞くと、卒業生は気の毒だなあ、って思います・・・番号が学校名だなんて、つまらないです。