
あいちトリエンナーレ2016のバナーがはためく向こう側に見えるのは・・・

岡ビル百貨店と言う建物ですね。
ここは名鉄・東岡崎駅に隣接した駅ビルで、昭和33年(1958年)の建造だけあって、実に気合の入った昭和な建物です。
この古い駅ビルの3階が、あいちトリエンナーレの会場に利用されていました。

駅前広場から駅舎の中に入ると・・・こんな感じで2F・3Fにある岡ビル百貨店に誘われます。

これ、著作権はどうなっているのでしょうか・・・昭和の日本は著作権について、あまり気にしてなかったんでしょうえね。^^;

岡ビルの3階にやってきました・・・お店のないがら~んとしたフロアがトリエンナーレの会場に使われていました。

このフロアでは二藤建人さんの作品が展示されておりました。
これはヨルダン川で撮ったセルポなんだそうですが、陽に焼けた部分と焼けてない部分がコントラストをなしておりました。^^

二藤さんは重力と接触を大きなテーマとしていて、身体と世界の触れ合いから作品を生み出すのが特徴なんだそうです。
こちらのグラスはその触れ合いがテーマで、左側のグラスには冷水、右側のグラスには温水が入ってます。
両方に触った後で、両手を合わせると冷たさと暖かさはどう変化するか・・・それを味わう作品なんでありました♪

この手前に浮かぶ石膏型は、背景に写っている山の頂上に埋まった自分自身を模ったものでした。
下に潜りこんで上を見上げると、「ああ、なるほど・・・」と理解できます。

こちらも山の頂上に横たわり、そこに石膏を流し込んで自分自身のレリーフを作ったものです。
どうやってヨルダンから運んできたのか・・・興味津々でした。
さて、その後ろに見えるものは・・・

はい、岡ビルの3Fで唯一営業している食堂、「キッチン・こも」さんなんでありました。

一瞬、タイムマシンに乗って昭和に戻ってしまったか、と錯覚させるほどレトロな食堂なんであります。^^

今回の私の昼ご飯はこちらですね・・・ミートボールの乗ったスパゲティです。
サラダや目玉焼きも添えられておりました。

階段の途中にこのミートボールスパゲティのサンプルが置いてありました・・・おお、「ハンブル・スパゲティー」♪
サービス品だそうです。^-^

ハンブル・スパゲティ、完食です・・・アルデンテなどと言う概念は一切ない、昭和の味がしてました♪
ちなみにここ、2013年のトリエンナーレの際にも立ち寄りました・・・そのときもスパゲティを食べましたね。
ちなみにお店の外にはスパ「ゲティ」ではなく、「スパゲッチ」と書かれた看板が出ております♪
しかし、なぜに「ハンブル・スパゲティ」なんでしょうか。
ミートボールが乗っているので、ハンブルグ(Hamburg)、そして「グ」だけ落ちちゃったんでしょうか。
まさか、”Humble Spaghetti"ってことはないだろうなあ・・・^^;
私の旧上司の口癖が"In my humble opinion..."でした・・・「愚見を申し上げれば・・・」って感じの謙遜表現ですね。

2階に降りていきます。
かつては3階にもたくさんお店があったようですが、今は「キッチン・こも」さんしか残ってないんですね。
しかし、このウサギも・・・著作権、どうなってんだろうなあ。^^;

2階の書店の前にも、トリエンナーレの作品が展示されておりました。
ベトナムを拠点に活躍しているウダム・チャン・グエンさんの作品、《機械騎兵隊のワルツ - The Machine Equestrians #12》です。
いわゆるパフォーマンス・ビデオで、カラフルなポンチョを着た集団が、ホーチミン市内を自動二輪で隊列を組んで走り回ります。
BGMはなんと、あの旧ソビエトの作曲家ショスタコーヴィチの「ジャズ組曲第2番」の「セカンドワルツ」でした。
スタンリー・キューブリック監督の遺作、"Eyes Wide Shut"に使われていて、とても印象に残った曲です。
ちょっとノスタルジックで哀愁漂うメロディに合わせて原色のライダーたちが舞い踊る・・・まわりは普通の日本の店舗・・・
めっちゃシュールでした♪

1Fに降りていきます。
その時目に入ったのがこのディスプレイ・・・このコピー、昭和30年代生れの人には涙がちょちょぎれますねえ。
後ろから聞こえてくるショスタコのワルツが、昭和ムード歌謡に聞こえるんでありました♪

かつては岡崎市の表玄関だった名鉄・東岡崎駅と岡ビル・・・
2013年のトリエンナーレの時には、「老朽化が著しく、橋上駅化計画のために2016年までに取り壊される予定」と聞いたんですがね。
でも、まだ残っておりました。
この分だと、3年後のあいちトリエンナーレ2019の際にも、まだ残っているかもしれんなあ。^^;
愛知県岡崎市 名鉄・東岡崎駅にて
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
Lumix G 20mm/F1.7 ASPH
☆ブログランキングに参加しています。
この昭和な駅ビル百貨店のアート展をご覧になって、心にナニカをお感じになった方・・・
下の「心象風景写真」の2つのバナーをクリックしていただければ幸いです。
みなさまの応援が、何よりの励みになります♪
↓ ↓ ↓

にほんブログ村

心象風景写真 ブログランキングへ
昭和33年といえば、愚生が大学三年生の頃ですね。
最近、無性にエビフライが食べたくなるのはどううしてですかね?
随分とくたびれた雰囲気のある駅ビルですね
僕の田舎では街に活性化をと近年駅ビルが出来ました
九州での一番の都会は福岡になります
福岡の阪急の入ってる駅ビルはすごいです
そこをお手本にしたのか...... 似た雰囲気
僕の田舎は若者がどこで遊んでいいのかわからず困っていたようで
その駅ビルが出来てからは、若者のたむろする場所になっています笑
駅ビルって人をまず集めなくてはいけないですね
こちらの駅ビルは少し寂しさがありますね ^^;
お~、昭和33年ですでい大学三年生でいらっしゃいましたか・・・私はまだ二歳でした。^^;
エビフライとかトンカツとか、揚げ物って時々無性に食べたくなりますよね♪
平成も28年になりましたから、そろそろこういう昭和な風景も知らない人が増えているんでしょうねえ。^^;
安全性が確保できるのであれば、こういう味わい深い建物は残してほしいですよね♪
あはh、岡ビル百貨店、ぜひ行ってみてくださいな、岡崎は見どころが多い街、撮り甲斐がありますよ♪
昭和30年代~40年代ぐらいまでの日本には、こういうチープな風景がそこら中にありましたよねえ。^^
名古屋や福岡などの地方都市の中心にある駅は、モダンで立派ですよね~♪
でも、ちょっと田舎に行くと、駅よりもバイパス沿いにある駐車場完備のお店が流行っています。^^
あいちトリエンナーレ、こういう古びた会場で展示するのが大好きなんだよね。^^
でも、ゆうこりんは若いからそれほど昭和にどっぷりつかってたわけじゃないのに、好きなんだねえ、こういうの♪
ジョーダンのようなお話です。
謎のハンブル、最初のHがFの可能性も考えましたが。
お手玉して作ったミートボールです。
でも、最後のGが落ちたのでしょう。
でも、何故?
岡ビル百貨店の建物や中の様子、昔と変わりませんね。
中学1年生のとき、父の転勤で足助から豊橋へ引っ越しました。母の実家のある岡崎市井田町に行くには、豊橋から東岡崎まで名鉄電車を使い、東岡崎からバスに乗りました。時間があるときは、この岡ビルに寄るのが楽しみでした。確か2階か3階にレコード店があり、レコードを買った記憶があります。
百貨店の内部、あのときのままです。貴重な写真を提供してくださって、本当にありがとうございました。岡崎もイオンや西武ができてから、駅前や康生などの商業施設が廃れてしまいましたね。
岡ビルは子供の頃、母親と名鉄電車やバスに乗って東岡崎に行った際に立ち寄った場所です。レストランでお食事するのが楽しみでした。
あの頃と変わらないままですね。
ここまで昭和の雰囲気を残した現役の建物も、貴重でございますね~♪
そして、こういうい洋風食堂も、実に懐かしいですね~!
カニコロッケやハンバーグも食べてみたくなりますね^^;
冒頭の作家さんの作品・・・面白いですね。山頂でご自身に石膏を流すとは・・・気合が違いますね^^;
このセカンドワルツと言う曲、聞いたことがありました。
まさにご紹介のEyes Wide Shutでした!
トム・クルーズとニコール・キッドマン競演の、当時話題作でございましたね~!
また観たくなりました^^; YouTubeで探してみますかね~v^^

わはは、レリーフは岡崎市内で作っていたようです、私の事実誤認でした、まさしくJordanでしかありませんでした。^^;
なるほど、Fumbleの訛った奴と言うのもあり得ますね、ま、外来語はいろいろな形で変化するのが面白いです♪
おお、昔の岡ビル、よくおでかけになっていらっしゃいましたか、そりゃ懐かしいでしょうねえ♪
昔は東岡崎や康生が岡崎の町の中心でしたが、今はイオン方面やJR岡崎方面の方が勢いがあります。
3年前からあいちトリエンナーレの会場として使われてますが、この違和感バリバリが楽しいです♪
確か豊田市民でいらっしゃいましたよね、東岡崎駅ってかつては都会に見えましたが、今は豊田市駅の方が都会に見えます。^^
名古屋市や豊田市には、もうこういうコテコテの昭和が残った場所は少なくなり、貴重ですね♪
Eyes Wide Shut、キューブリックらしい皮肉な内容の映画で面白かったです、私もまた見てみたいです。^^
おお、こものご主人、お知り合いでしたか・・・東岡崎駅や岡ビル、再開発の話が出てますよね。^^
こもの前に置かれた大きな石膏作品、岡崎で作っていたんですか・・・私が勝手に誤解してしまったようです、すみません。^^;