城壁のあっち側とこっち側
2016年 08月 25日

ローテンブルクは城壁に囲まれた中世の街です。
これは12世紀に作られた城壁で、ぐるり街の周りを一周できるんだそうです。

こちらはローテンブルクの東側にあるレーダー門です。
ここを出て東に歩いてみましょう。

黄色い自転車が目につきました・・・ドイツの郵便局のシンボルカラーです・・・郵便配達用の自転車だったのでしょうか。
ここはかつての郵便局を改装したホテルのようでした。

城壁の内部にはなかった煙草の自動販売機です。
一箱6オイロ・・・660円か、日本より高いですね。

ローテンブルクのDBの駅が見えて来ました。
ものすごく古いわけでもなく、モダンなわけでもなく、極めて中庸な駅舎です。

駅の向こう側には、錆びたタンクがいくつか・・・
赤錆ふぇちの私にはたまらない存在感です・・・でもこの時は相方と一緒だったので、近寄って撮影するのは我慢しました。^^;

そして目を北側に向けると・・・
おお、こんなモダンなショッピングモールがあるではないですか♪
ここはZentRO(ツェントロ)と言い、スーパーマーケットのカウフランドを中心として様々な店舗、飲食店が入っておりました。
中世都市の方では見なかった現代のドイツがここにはありました。

ドイツでよく見かけるドラッグストア、DM(デーエム)です。
DM、5年前の訪独の際にはまだ35㎜判フィルムを売ってましたが、今はスマホのプリペイドSIMを売ってました。
うむ~、時代を感じさせますねえ。^^;

再びレーダー門から城壁の中に戻ってきました・・・中世に逆戻りです。
前に見えるのはマルクス塔、佇まいの美しい塔ですね。

マルクト広場の北側に位置する市参事会酒宴館(Ratstrinkstube)です。
ここの3階には仕掛け時計がはめ込まれており。毎日決まった時間に時計の左右の窓が開き、人形が現れ、大きな杯でワインを飲み干す仕草をします。
4時が近くなってきたので、じーっと待ってみていると・・・

はい、こんなお人形が出てきました・・・でも、特に何かのアクションをするわけでもなかったなあ。^^;
これには次のようなローテンブルクの過去のエピソードがあるそうです。
「17世紀の三十年戦争でプロテスタント側についたローテンブルク市は、カトリック軍に包囲され、防戦空しく占領された。占領したカトリック軍のティリー将軍は、町の破壊と、指導者の市参議会員の反逆罪による処刑を宣告した。これをやめさせようと、市民が極上のフランケンワインを3.25ℓの容器になみなみとついで差し出したところ、将軍は、この大杯のワインを一気に飲み干す者がいたら、死刑囚を特赦すると申し渡した。この申し出に進み出たローテンブルクの元市長のヌッシュは、見事ワインを飲み干し、町の破壊と市参議会員の処刑を免れた。このワインの一気飲みが「マイスタートゥルンク」で、伝説として現在に伝わっている。」
ちなみに、こちらの人形は占領軍のティリー将軍らしいです。

なにはともあれ、ローテンブルクの城壁の中のマルクト広場は美しいです。
21世紀の今も、まだ中世っぽい空気がながれているんでありました♪
Rothenburg ob der Tauber, Germany
LUMIX DMC-GM5
LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6
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ローテンブルクのDBの駅はある意味興味深いです。
私がドイツに行った時には古いか、モダンか、駅舎がない駅のいずれかだったので^^;
駅巡りだけでも楽しそうです。
しかし3.25ℓのワインと一気飲み…命懸けだったとは言え、すごいことですね。
ドイツの駅って、歴史の古い街の駅舎はステキなものが多いですが、こういう田舎の駅の味わいも良いですよね。^^
ローテンブルク、さほど便利が良いとは言えないものの、鉄道駅があるのはありがたいですね~(^^♪
外来の合間に覗いています。奥さんと一緒に写真を拝見しています。素晴らしい街並みですね。ヨーロッパは日常生活空間の中に普通に素晴らしい遺産が違和感無く入り込んでいるけど、日本の場合はなんと無く観光地と日常生活空間が区切られてるように感じます。奥さん曰く、日本の建物は木造で残っていないのよと。ヨーロッパの歴史がこのように日常生活の中に溶け込んでそのままの形で残ってるのに、日本はなぜ.....。
ニュールンベルクの広場に立つフラウエン教会にも
仕掛け時計がありますが、人形が繰り出す正午になると、
皆じ〜っと見上げてますね(笑)
ローテンブルクにも定刻に動く仕掛け時計があるのですね。
面白い伝説です。町によって仕掛け時計に何を象徴させるか、
その違いも面白いですね。
お~、奥様とご一緒に見ていただいているのですか、それは光栄です~♪
日本では残念ながら石造建築は発達しませんでしたが、正倉院のような木造建築がまだ残っているというのが凄いです。^^
仕掛け時計、ドイツ各地にあるみたいですね、ミュンヘンのマリエンプラッツでも見ましたよ・・・首が痛くなりました。^^
ローテンブルク、前に来たときは仕掛け時計を見られなかったんですが、今回はじっくり見させてもらいました♪
はい~、城壁一周ぐるっと廻っている旅行者さんたちもいらっしゃいましたね。^^
ハリーポッターは英国風味ですが、ドイツはまたちょっと味わいが違うようです・・・どちらも素敵ですけどね♪
旅行に出かけると、レンズ交換の時間ももどかしい・・・便利ズームは最強ですね。
このパナの便利ズーム、最短撮影距離は短いし、画質はシャープだし、手ぶれ補正は強力だし、良いレンズですねえ♪
過去と現在が隣り合わせになっている面白い街ですね。
三角屋根の建物、かなりの坂道に建ってるんですねぇ。
そういえば、天白の植田にこのような建物のドイツ料理屋さんがありましたよ^^)
3.25ℓのワイン一気飲みですか!
聞いただけで頭がガンガンしてきます(笑
はい~、ローテンブルクのマルクト広場、ゆるやかに傾斜しているので、こんな建物ができますね。^^
まじめに考えると、3.25ℓのワイン一気飲みしたら、確実に急性アルコール中毒になりそうです。^^;
一気飲みはむずかしいからこそ、こういう伝説が生まれるんでしょうね。^^
ローテンブルク、おっしゃるようにどこを撮っても絵になる街でしたね、まだしばらく続きます。^^;