とってもゲルマンな包装博物館
2016年 07月 31日
ハイデルベルクのビスマルクプラッツから大学方面に向かって、表通りのハウプトシュトラッセを歩いていくと・・・
こんな看板にぶつかります。
この中に入っていくと、箱のふたが空いているイラストが・・・そして、奥にはMuseumの文字があります。
おお、これはナニカの博物館なんであります♪
そう、ここは"DEUTSCHES VERPACKUNGS MUSEUM"、ドイツ包装博物館です。
商品を魅力的に見せるための入れ物や包装、パッケージングのデザインを専門に扱う博物館ですね。
これはチョコレートの自動販売機でしょうか・・・レトロなメカメカしさがたまりません。
これはコーヒーの缶詰・・・鮮度を保つための工夫なんでしょうかね。
みんな大好き、FANTAのボトルです・・・基本的に日本のファンタと同じ雰囲気でした。^^
ブルーグリーンの背景に白抜き文字・・・ノスタルジックモダンなんであります。
私が子供のころよく見たパターンですから、1960年ごろの製品かな。
Persil、調べてみたら世界で初めて合成洗剤を発売したヘンケル社の洗剤でした・・・日本でも売ってるんですねえ♪
おおっ、これは懐かしい・・・MAGGIのシーズニング・ソ―スです。
私が学生だった頃、名古屋の昭和区山花町に「ベニス」と言うスパゲティ屋さんがありました。
ラードで炒めてあるため、外側がパリッと硬く中がもっちりと柔らかい「逆アルデンテ」の極太麺に、胡椒の効いた暗赤色の超濃厚コロイド状ソースを売りにしたお店でした。
そう、アレです・・・名古屋名物の「あんかけスパゲティ」です・・・イタリア人が食べたら激怒すること間違いなしのアレです。^^;
あの当時、「あんかけスパ」なんて名前はまだなく、妙に麻薬性の高いスパゲティとして認知されていたのみでした。
その「ベニス」のテーブルに置いてあったのが、このマギーのシーズニング・ソ―スでした。
味は・・・一言でいえば「西洋醤油」でしょうかね、酸味はまるでなく、ダシの効いたしょっぱいソースでした。
ただでさえ濃厚なベニスのスパゲティに、このマギーをかけるとくどさは百層倍、濃い味が好きな名古屋人のお気に入りでした♪
しかし・・かつては「そーれ」などのあんかけスパの老舗には必ずあったソースなんですが、いつしかなくなってしまいました。
その懐かしいマギーのボトルにこんなところで会えるとは・・・感動しました♪
これは何でしょう・・・クノールのロゴがありますから、即席ホニャララの素でしょうか?
こうやって、ぶらさげて陳列されていたんでしょうねえ。^^
ポスター類も、ドイツ表現主義的な意匠で楽しかったです。
感性でデザインされているんですが、どことなく理詰めの感性だったりするあたりが、ラテンの国々のセンスとは違います♪
このレジスターも、よくあるパチモン・レトロなレジスターではなく、使い込まれたホンモノでしたねえ♪
それにしてもドイツ人って、つくづく凝り性な民族だと思います。
徹底的にナニカを追求する・・・こういうのを職人気質とかゲルマン気質って言うのかもしれませんね。
地味なテーマでもしっかりと掘り下げて、一つの博物館を作ってしまうんですからねえ・・・先日ご紹介した薬事博物館もその一つです。
ハイデルベルクでこの包装博物館を訪れる人はそんなに多くないと思いますが、なかなか面白かったです。
ドイツ人特有の職人気質、ゲルマン気質に触れてみたい人にはぜひお勧めです♪
Heidelberg, Germany
LUMIX DMC-GM5
LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6
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包装というのは変化しちゃうものなので、
そういうものを展示するという発想には、
なかなかならないと思うのですが…。
ドイツでは、
なかなか包装が変わらないということでしょうか。
それとも、ドイツ人気質なのでしょうか。
ドイツ発祥の地・・・調べてみたら、FANTAやKNORRはドイツで生まれたんですね、意外でした♪
こういう地味な文化研究、いかにもドイツらしいなあ、って思いましたよ。
珍しい博物館、英国やアメリカにもありますよね、凝り性が多いんでしょうか。^^
日本には・・・う~ん、どうだろう、古いものを集めたところはありますが、こういうテーマじゃないかも。^^;
こ、これは…!!!たまらないです^^;;;
シャレた包装とかラベルがとても好きで、見つけるとテンションが上がるのですが、数々の素敵な写真に心拍数が上がりました^^;;;笑
そして、極めつけのレジスター!実物を見てみたいです。
大好きなものばかり、ありがとうございます(^O^)!
包装博物館、面白そうな場所ですね。
僕も和菓子などのセンスの良い包装紙など、
捨てずに収集したくなる性質なのですごく興味ある内容です。
そうそう、理詰めの感性、わかります^^)
当時のオリンピックポスターのデザインは相当理屈臭いです(笑
南山大の近所のパスタ屋というと「ねじや」を思い出します。
会社の先輩が南山のOBで、食べに連れて行ってもらっったことがありますよ^^)
ゲルマン気質は徹底的にナニカを追求する。。。言えてますね。
最近の若い世代はゲルマン気質が緩んできているようですが。
うんうん、よく考えられたパッケージやステキな包装紙、捨てるのがもったいなく思える時がありますよね♪
南山の近くの「ねじや」、ありましたねえ・・・杁中あたりのカフェやレストラン、新陳代謝が激しいです。^^;
ハイデルベルクはこれで3回目なので、今まで未訪問のところを中心に回りました・・・新しい発見がたくさんありました♪
なるほど・・・昨今の若い世代はゲルマン気質が緩んでますか・・・日本の若い世代も大和魂を忘れつつあります。^^;
欧州のパッケージは、それぞれが個性的で楽しいですね、見ていて飽きませんでした♪
最近はレトロブームでレプリカものが幅を利かせてますが、やはり年月を経た本物の魅力には敵いません。^^
仰る通り、凝り性のドイツ人ならではという感じがしますね〜。こういう拘り、大好きです^^
なるほど、Maggiは名古屋のソウルフードに欠かせない調味料だったのですね〜。
私は、Maggiと聞くと固形スープを思い出します。学生時代、一人暮らしでよくお世話になりました^^;
ドイツには思わず「ほほ~、こんなものまで・・・」と言いたくなる博物館がありますよねえ(^^♪
あはは~、MAGGIは国によってはインスタントヌードルの代表的ブランドだったりしますね。^^